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ヨムヨムエブリデイ

渾身の自伝的小説

毎日疲れてヘロヘロのうえに酷暑で、どうにか家にたどり着いたときには、汗で前髪がワカメのように額に貼りついて、全身ドロドロになっている。滝行を終えた後、または『マディソン郡の橋』の雨に打たれるクリント・イーストウッドみたいだ。それが昨日今日…

レモネード小説

本人や家族が感染してドタ休する同僚が続出し、勤務シフトが用をなさなくなっている。海の日の連休明けからずっと連勤で、明日やっと休みをもらえた。弁当支給日だったので、昼休みを楽しみにしていたところ、休憩時間が取れずに持ち帰ることに。箸で切れる…

梅雨 2nd season

日月と2連休。先週から梅雨のseason2が始まったと思ったら、この連休は晴れて暑さがぶり返す。夏の賞与が出て、今年も誕生日がきて、うな重とショートケーキを食べ、本を2冊買った。欲望が薄い人生は深みが足りないみたいに言われるけれど、こうして大好物の…

紙のプールでジャブジャブ泳ぐ

こんなプールで泳いでいた午前0時になるとシンデレラの魔法が解けるように、選挙の投票日は、午後8時に開票速報が始まると同時に気持ちが萎えてしまう。毎度毎度、飽きもせずきっちり萎えさせられてしまうのには感心する。どんなに萎えても、紙のプールなら…

めまいの前兆

休み。疲れやストレスがたまるとたまーに起きるめまいの発作の前兆のような感じがするので、薬を飲んで部屋で一日ゆっくりする。この暑さのせいもあるのかもしれない。昨年だったか、コロナワクチンの予約が取れないとしょんぼりしていた一人暮らしの老婦人…

ひるめしのもんだい

粗食インスタグラム朝起きて、コーヒー飲みつつネットニュースみたいなのを見て、口から出たひとことが「かっ、亀山くん!」だった。ひとしきり驚いた後、ちゃちゃっとおにぎりを握り出勤。暑くなったから傷まないように、具は梅干し。昼休みが取れたり取れ…

シリーズもの再び

ブルーマンデー。湿気になけなしのやる気を奪われる。フローリングワイパーがべたついて滑らない。『捜査線上の夕映え』を読み終える。「シリーズものは最新作を読め」という北上次郎の主張を知ってから、シリーズものを読む順番とかを以前ほど気にしなくな…

これは、アレだな

先日「たまむすび」を聞いていたら、本の紹介コーナーでブルボン小林が、高橋源一郎の『これは、アレだな』(毎日新聞出版)を推していた。そうそうこれ読もうと思ってたんだとすぐに読み始め楽しく読み終える。その中で、瀬戸内寂聴の『いのち』の素晴らし…

僕の好きな文庫本(17)

トルーマン・カポーティ『夜の樹』(川本三郎訳、新潮文庫)カバー装画・黒田アキ 解説・川本三郎6月6日、気象庁は関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。鬱陶しい季節が始まるが、雨音を聞きながら、雨の物語を読むというささやかな楽しみが自分…

SPARKLE

休み。あっという間に月末になり、5月分の代休をあわてて消化する。布団の中で、(いつもなら自分が乗っているであろうぎゅうぎゅうの)電車や車の走る音、他の部屋から伝わってくる生活音を聞きながらトロトロと二度寝する気持ちよさ。ひさびさの平日休みな…

往復書簡

晴れて暑い。昼休み、末井昭 春日武彦の往復書簡『猫コンプレックス母コンプレックス』(イースト・プレス)を読む。春日先生の本には、つい手がのびる。末井昭が「まえがき」に、「(春日さんとの)知識の差、読書量の差は歴然としているので、ペダンチック…

マッチング

久しぶりに気持ちのよい晴天。通勤本のアン・タイラー『この道の先に、いつもの赤毛』(早川書房)がじわじわ面白い。近ごろ読む本読む本10点!10点!10点!10点! 10点じゃなくても10点!10点!10点!10点!だ。 午前中バタバタして、クラリッセ・リスペク…

レイニーブルー

雨の一日。退勤後スーパーと本屋に寄る。いつものルーティーン。山崎ナオコーラ『この世は二人組ではできあがらない』の「でもさ、仕事が終わったあとに、文庫本一冊と、缶ビール一本を買って帰るのが、一日の終わりの楽しみなんだ。」と言う紙川さんの気持…

ルーティーンズ

世間で連休明けと言われる月曜日の昨日は休憩時間がほとんど取れなかったが、今日やっといつものルーティーンが戻ってくる。ルーティーンはいい。 こんな賑やかなおやつコーナーは何年ぶりになるだろうか。何も語らずとも、旅に出たことや行先などをどーだ!…

春の万まつり

GWはカレンダー通り赤い日だけ休みなので明日から、出勤休み出勤休み出勤休みと落ち着かない。 夏葉社から万城目学の新刊エッセイ『万感のおもい』が刊行された。エッセイの名手だそうで、この本が好評「万」シリーズ4作目だとのこと。小説は何冊か読んだこ…

タイクーン

休み。気持ちのよい二度寝、三度寝のちモゾモゾ起きる。昨夜はひさびさに知り合いと焼肉。寝ている間に毛穴から肉の脂が沁みだして顔が異様にトゥルトゥルしている。産経新聞の石原千秋の文芸時評が先月「15年間の最後だ。さようなら。」で終わり、今月から…

心を使わない人

4月ももう半分を過ぎた。朝の通勤時、ランドセルのピカピカぶりから、おそらく新一年生と思われる女の子が青信号の横断歩道を渡り始めたのだけど、「白いところ以外を歩いたら死ぬ!」というルールが彼女の脳内にはあるようで、横断歩道の白い部分だけをぴょ…

てんやわんや

日曜。休み。4月に入り、てんやわんやだった日々もやっといち段落。桜はもう散り始めている。遅い仕事帰りに、街灯に照らされて白くぼわーっと光る夜桜と、たまの休みが雨ばかりだったので、雨に霞む桜、これが今年の私の桜だった。洗濯などを済ませ、午後か…

ソー・ロング

3月終わり。新年度の準備でバタバタしている。異動になる同僚のNさん最後の日。「マックスの ”ハロー” を聞くのが好きだ。」は、ルシア・ベルリン「ソー・ロング」の冒頭の一文だが、私はNさんの「おはよう」を聞くのが大好きだった。甘さと憂いを含んだカシ…

BEDTIME STORIES

「BEDTIME STORIES OSAMU'S MOTHER GOOSE」より節電プリーズ、わたしらもスタジオの照明を落としていつもより暗い中で放送してるよ、とニュースのアナウンサーが恩着せがましく言っているので、帰って夕ごはん食べて風呂入ってからすぐ布団にもぐりこんで枕…

こりずに納豆二パック

連休初日。朝晴れていたので洗濯したら、どんどん曇ってくる。昼、昨夜のすき焼きの残りにうどんを投入して食べる。子どもの頃から、すき焼きそのものよりも、その残りにごはんやうどんを入れて煮込み、玉子でとじて食べるのが好きだ。そのためのすき焼き。…

読んで、呼ぶ

すっかり春めいてきた。名残惜しく、まだ冬のカケラがちょっとでも残っているうちにと、鍋ぐつぐつ系料理を駆け込みで楽しんでいる。日曜日に仕込んだおでんの残りを帰ってからあっためて食べる。味がしみしみでおいしい。たぶん今シーズンラストおでん。ラ…

表紙の質感

今日も疲れたが、明日が休みなので気持ちがゆったりしている。仕事用の専門書を買いたくて、帰りに大きな書店まで足をのばす。本屋にはあまりこだわりがなくて、どこでもいいと思っている。こだわりのありすぎる本屋がむしろ苦手。日々の通勤ルートにあるこ…

明日がある

3月。本年度の有給休暇は今月中に消化しないとチャラになってしまうのに、全然休める状況ではない。 原田宗典が90年代の終わりに世界の紛争地帯を旅して記した『やや黄色い熱をおびた旅人』の、 「T君にとって、平和ってどういうこと?」 「平和、ですか……」…

僕の好きな文庫本(16)

佐野洋子『ラブ・イズ・ザ・ベスト』(新潮文庫)カバー装画・佐野洋子 カバー装幀・平野甲賀 解説・白石公子2月22日だから『私の猫たち許してほしい』(ちくま文庫)にしようと本棚の前に立つと、すぐ隣に並んでいたこのうすーい文庫が目に入り、抜き出して…

長い別れ

先日転倒して流血しているお年寄り(Mさん)を病院までお連れし、名前や住所を尋ねられた際、勤務先だけ教えていたら、14日にそのMさんが息子のお嫁さん(息子じゃないんだー)と一緒に勤務先を訪ねてきた。フォレストガンプが膝に乗せていたようなチョコレ…

ドライマテニーを2杯飲んでいるうちに、街は雪になった

残業をしているうちに、街は雪になった。秋山晶のコピーのようには全然いかない。 毎日くたびれるなあ。いやでも明日は休みで、雪のコロラド山中のオーバールックホテルにこもる気分で食料を調達して帰る。コートのポケットにはトーマス・サヴェージ『パワー…

その雪と血を

ここのところ、いつにも増して仕事がしんどい。午後半休を取る。弁当配給の日だったので、帰ってからゆっくり食べようと楽しみに持って帰る。途中、お年玉年賀はがきの切手シートを交換しに郵便局に寄ると、80代ぐらいの男性が入口の段差の所で転倒し、顔面…

休んで燃えよ

昨日今日と冬晴れのいい天気。濃厚接触者の同僚が復帰したので、先週休みを返上した分、明日明後日休んでもええよと言われる。この状況ではいつどうなるかわからないので休めるときに休んどけよ、と。週の真ん中の連休とはなんてうれしい。ヨレヨレの帰途、…

新訳地獄

子供が休みになったのでやむを得ず休んだり、濃厚接触者になり休んだりする同僚が続出し、人が足りない。ここにきてコロナとの距離がぐっと縮んだ感じ。そんな日々の合間にモーム の『お菓子とビール』(岩波文庫)をちびちび読み進め、読み終えた。巻末のモ…