僕の好きな文庫本(5)

太宰治『女生徒』角川文庫カバー・安西水丸 解説・磯田光一、小山清太宰治に夢中になったのは、おそらく中学生のころで、黒い背表紙の新潮文庫をこつこつ集めては、読んでいった。もっと後になって、ちくま文庫の『太宰治全集』を揃えた。この角川文庫の『女…

鰻と灯台

先週は寒の戻りがあったが、自分には寒が戻っているぐらいが快適だ。歓送迎会が中止になった代わりに、ボスが出前を振舞ってくれる日なので朝から楽しみにしていた。いつも出前のメニューでもめて、誰かが妥協することになるのだが、あまりにもめるので、今…

新年度

新年度の初週はバタバタだった。いろいろな事が改定されるのだが、現場のことなんて全然知らない人が机上で考えた非効率なシステムに振り回されイヤになる。疲労困憊。やっと明日休み。朝日新聞の書評委員の交代のお知らせが載っている。女性委員を増やして…

僕の好きな文庫本(4)

安西水丸『アマリリス』新潮文庫カバー・安西水丸 解説・清原康正ムスカリからのアマリリス。昔は、安西水丸といったら、「村上春樹の本のイラストを描く人」という認識しかなかったが、純粋にそのエッセイや小説を愛読するようになったのはいつ頃からだろう…

ムスカリ

年度末ギリギリに午後有休を取る。というか、取得「させていただく」。 退勤後、銀行のATMへ。何台かある機械のうちの一台の前に70代ぐらいの老夫婦がいて、機械を操作している妻の横に監視するように立っている夫が「そうじゃないだろ、バカが、だからお前…

僕の好きな文庫本(3)

安野モヨコ『くいいじ』文春文庫装幀・大久保明子 装画・上楽藍 解説なし上下二分冊、函入り、精興社書体のゴージャスなルックスの親本が合本し、文庫一冊にコンパクトにまとめられた。文章はもちろん、本文イラストを眺めているだけでも楽しめる。裏表紙に…

自伝的

緊急事態宣言が解除されたが、日々の生活に特に変化はない。職場は、年度末でバタバタしているが、毎年この時期に催されるめんどくさい歓送迎会の類がない、あるいは縮小され、個人的には喜んでいる。中野翠『コラムニストになりたかった』と群ようこ『この…

僕の好きな文庫本(2)

赤瀬川原平『ゼロ発信』中公文庫カバーデザイン・南伸坊 カバーイラスト・赤瀬川原平 解説もどき・村松友視ザ・キング・オブ・新聞小説。新聞小説が書籍化されると、たいてい装画がカットされ、新聞掲載紙面とは違う体裁になってしまう。長嶋有の『ねたあと…

僕の好きな文庫本(1)

黒川創『明るい夜』文春文庫デザイン・平野甲賀 イラスト・北沢街子 解説・藤本和子今、春陽堂書店から初期の作品集が復刊されている黒川創の本のなかで一番好きな小説。読んだ時期がよかったのか、その時の自分に悲しいほどしっくりきて大切な本となった。…

今年も春の丹まつり

もう3月中旬で、すっかり春っぽくなってきて残念なのは、冬物のコートを着られなくなったこと。防寒着という用途以上に、文庫本入れ(ポケット)として非常に重宝していたから。これからはカバンからわざわざ本を取り出して読んだ後、再びカバンにしまう手間…

吟味しない

晴れ。まだ風が強い。午後半休。今月で今年度の有休が流れてしまうので、半休でも取れそうなところにはドシドシ入れていく。1時半ごろ退勤。ランチタイムに間に合い、本日のランチ(チキンカツとエビフライ)を頼む。おいしい。その後、店を移動してコーヒー…

あのふたり様子が変

今週明けは、暖かいを通り越して汗ばむ陽気だったが、また冬に逆戻り。仕事終わり、夜の空気が冷たく澄んでいる。満月がきれい。スノームーンとか言ってた。いろんな名前があるもんだ。明日が休みなので、ゆったりした気分で空を見ながら、ぶらぶら歩いて帰…

ビーフシチュー

晴れ。風は昨日より弱まったよう。ここのところずっと忙しく、やっと休みを取ることができた。昨夜、仕事の帰りに食料やおやつを仕入れてきたので、今日はもうどこにも出かけない。だらだらする時だけ、前向き&全力投球。あれこれ雑誌散歩。「文藝春秋」の…

会っていた

グッモー、日曜日。晴れ。昼頃友人と待ち合わせ。パン屋で好物の明太子フランスやカレーパン、それからコーヒーを買い、公園の池のほとりのベンチに腰かけて食べながら近況報告。食べる時だけマスクを顎に下げる。陽射しが春らしい。深沢潮『乳房のくにで』…

風物詩

1月最終日で日曜日。何にもしないことをバリバリしていたらいつの間にか日が暮れていた。増田みず子『小説』(田畑書店)を読んだ。およそ20年ぶりの新刊。増田みず子といったら、枡野浩一の「作家の読書道」で〈暑すぎる図書館は冬「海燕」で増田みず子の結…

スッカスカ

明日の朝は平野部でも積雪の予報としきりにアナウンスされていたから、おやつを含め、食料をどっさり買い込み帰宅し、雪ごもりする気満々で目覚めると、全然積もっていない。雪はないが、冷たい雨が降り、うってつけのこもり日だ。本を読み、うとうとし、食…

小話臭味

日曜日。目覚ましをかけずに、ゆっくり起きて、ハムとチーズのホットサンドを作り、マグカップになみなみのカフェオレとともに食べる。このところ、サウナと水風呂の日が交互に訪れたような気温差だったが、今日は水風呂の日だ。 カフェオレを啜りつつ、共通…

冬のポケット

緊急事態宣言が出され、どこどこの人出は前に比べて何十%減少したと、過去の映像と現在の映像を並べて報じられているが、通勤時に人が減ったという印象は個人的にはない。寒い朝。天気予報は真冬並みの寒さでしょうと言っていたが、真冬って今じゃないの? …

仕事始め

朝礼冬晴れ。朝の空気が冷たく澄んでいる。月曜日から仕事始めって、今年のカレンダーは容赦ないな。正月の暴食のせいで体が重たい。チーム長からお年玉が配られる。やったー。今年も貰えるといいねと皆で話していた。ポチ袋に2021円。この2千円という金額が…

2020年の10冊

(目利きではない人が選ぶ)2020年の10冊 順不同『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ(友廣純訳、早川書房) 『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』イ・ギホ(斎藤真理子訳、亜紀書房) 『わたしに無害なひと』チェ・ウニョン(古川綾子訳、…

年末

毎年30日が仕事納めだが、今年は29日まで。明日出れば5日間の休み。 リモートワークになるわけでもなく、これまでと変わらずずっと毎日同じ時間に出勤して働いていたので、今年が特別な年だという気は全然しない。ただ、春頃に、書店や図書館が閉まっていた…

納豆2パックの人

ネット上の日記を読むことは多いけれど、雑誌などに連載されている日記で欠かさずチェックするのは、東京人の川本三郎「東京つれづれ日誌」(正確には日記ではないが)と、本の雑誌の西村賢太「一私小説書きの日乗」ぐらいだろうか。「一私小説書きの日乗」…

大人はいいコーヒーを飲む

毎年この時期になると憂鬱のたねの職場の忘年会が今年はすべて中止。ありがたいことだ。その代わり、昨日のランチにボス(韓国ドラマ風に言うとチーム長)が出前を振る舞ってくれた。私は、鰻重一択だったのだが、鰻苦手という人がいて、じゃあ寿司はどうだ…

佐和子?

12月になってしまった。ひさびさの雨。早出の早帰りだったので仕事終わりに本屋をぶらぶら。冬の雨と紙の混じった匂いを浴びて、仕事の疲れがとれる。岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』(スイッチ・パブリッシング)が積まれている。待ってたよ。大好きな…

Kの沼

楽しみにしていた連休が、本当に「あっ」という間に終わってしまった。連休明けでくたくた。おまけに贔屓のチームは、勝てる気がまったくしない。昨日から読んでいた、チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』(斎藤真理子訳)がよかった。同題の短編集全訳に…

ガッポン

平日の休日。いい天気。冬用の毛布など干す。 第何次、いや第何十次かのホットサンドマイブームがきていて、毎朝、薄切りの食パンに具を挟み、ホットサンドメーカーで焼いている。先週は、今日こそは米大統領決まっただろうと朝起きて、でも(更新機能がちゃ…

3連発

11月最初の出勤。雨、降ったりやんだり。明日が祝日だということを今日知って喜ぶ。ただ忘れていただけだが、嬉しい誤算。日曜と祝日の谷間で忙しかった。 3連発だよ!プロの経験もあるキャリア20年の女子サッカー選手にまでマンスプレイニングしたがる男た…

俺のとは違う

寒くなってきたせいか、マスクの違和感をあまり感じなくなる。むしろ暖かいし咽喉も乾燥しなくていいじゃないか。ウィズコロナのウィズみを実感する。 新米を握ったおむすびがうまくてうまくて、ますます昼読が楽しみでしかたがない。今日は金原ひとみの『fi…

文庫の解説

昔、愛読していて終了したWeb連載がひょいと復活して読めるようになるのは嬉しいものだ。最近では、幻冬舎のサイトで10日に1度更新される藤田香織の「結局だらしな日記」が楽しみ。カジュアル系の日記で、これを読むと無性にエンタメ小説を読みたくなる。も…

木犀の日

先週は南にある台風の影響で、ずっと雨、雨、雨、寒、寒、寒だった。雨降りだからミステリーが捗って(良かったことはそれぐらい)、読み終えたのは『死んだレモン』と『時計仕掛けの歪んだ罠』。今日は休み。やっと晴…てはいないが雨は降っていない。午後か…