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ヨムヨムエブリデイ

シリーズものに嵌まる

なにかに「ハマる」。がっつりハマるぞーと前のめりに張り切ってもハマれるものでもないし、油断していたらいつの間にかズブズブとハマッていたりする。いかにも自分が好きそうな要素がてんこもりなのにハマれなかったり、まったく好みではないのに気づけばハマッていたりもして、「ハマる」のは自分自身なのに、予測不能というか、自分でコントロールできない。そこが面白い。

アーナルデュル・インドリダソン『悪い男』を読んでいるのだけれども、これ、いま一番ハマッている翻訳ミステリ。アイスランドが舞台のエーレンデュル捜査官シリーズの七作目。日本で最初に翻訳された『湿地』を読んで気に入り、それから刊行されるたび順番に読み継いできた。新刊がでると嬉しい。派手な展開があるわけでもなく、じっとり湿度高めで地味、なのにものすごく惹かれる。今回はエーレンデュルは登場しない。
自分は北欧ミステリが好きなようで、これまで、ヨハン・テオリンのエーランド島四部作や、ニクラス・ナット・オ・ダーグの三部作や、ヨルン・リーエル・ホルストの警部ヴィスティング未解決シリーズ、アルネ・ダールなどにハマッた。絶対ハマるでしょうと思われるヘニング・マンケルのヴァランダーシリーズには全然ハマらなかったのが不思議。相性の良し悪しがあるのだろう。