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ヨムヨムエブリデイ

未来散歩練習

空と海と文庫本夏休みが、あっという間に終わり、またいつもの労働の日々が始まった。夏休みのお伴は、杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』と川端康成『みずうみ』の文庫2冊だった。『世界でいちばん透きとおった物語』は、絶対に予測不能な衝撃のラス…

フォーメーション

出勤。さすがに電車がガラガラ。休日体制で職場の人も少ないし仕事もいつもより楽だ。後日代休をもらえるのでそのほうがいい。今日の出勤メンバーは、男女男の3人で、ドリカム?というか、globe?ELT?マイリトルラバー?(古い!)いきものがかり?じゃあ私…

やらない放題の日

世間が盆休み前なので、今週は異様に忙しかった。よかったのは、通勤の電車がいつもより空いていたことぐらい。やっとたどり着いた休み。エネルギーはもうほとんど残っていない。部屋着のまま、寝たり、起きたり、食べたりして一日ちんたら過ごす。読む本は…

出前の日

今日も暑くなりそうだなーと職場までの道をのろのろ歩いていると、70代ぐらいの女性から声をかけられた。宗教かなんかかと思ったらペットボトルのキャップを開けてくれないかと言う。お安い御用ですよと受け取るも、こんな汗ばんだ素手でキャップを握ってい…

ぼくはあと何回、免許を更新するだろう

平日の休日。運転免許の更新に行く。午前中に家を出て、ドトールでモーニングセットBとアイスコーヒー。受付、視力検査、講習とサクサク進み、今回もゴールド免許を交付される。将来マイナンバーカードと免許証が統合されることになれば、ゴールドの色がつい…

年に2回のお祭り

芥川賞・直木賞発表の日。ヘロヘロになって帰ってきて親子丼を拵えて食べながら、ちらちらニコ生を見る。全候補を読んで予想して、というほどのフリークでもなく、今回も、ただホラー好きなのでたまたまま直木賞候補のホラー2作を読んでいただけだった。年に…

夏がとまらない

先週から読み継いできた、島田マゾ彦の自伝的小説『時々、慈父になる。』(集英社)を読んでしまう。3年ぐらい前に面白く読んだ『君が異端だった頃』の続編。前作は二人称の「君」が使われていたが、今回の語り手は「私」。子どもが生まれるところから始まり…

世界のすべての七月

7月。今年の後半戦の始まり。月初で土曜日という、月の一番忙しい日と週の一番忙しい日が合体して早くもげっそりしている。昨日、近所の神社で茅の輪をくぐってさっぱりした気分も早くもどこかに飛んでいってしまった。休憩室に行くと、K君がレッドブルを飲…

とりあえず目次を

日曜日。友人が遊びにきたので、ランチを食べて、買物に付き合い、お茶しながらだらだら喋っていたら日が暮れた。暑くてどこに行っても人が多く帰りはくたくただったが、同業者の友人と仕事の愚痴(理不尽なことが多すぎる!)を吐き出しあったので、気分は…

エッセイとは自慢話のことである

最近まったく本を読めない、本を読む気分にならないという人をネットでよく目にするが、読みたくないのに無理に読まなくてもいいんじゃないですか、別に本を読む人がえらいわけでもないし、他に楽しいこといっぱいあるし、と思うのだけれども、自分は、どん…

眠りの森

日曜日なのにというか、日曜日だからというか、とにかく眠くて眠くて眠いのだった。気候のせいか、体調のせいか、たまにこういう日がある。体中の毛穴からしみ出た疲労エキスが背中に溜まり、接着剤のような役目をして布団から起き上がれない。まぶた(目全…

ブレーキランプ5回点滅

木曜日。平日の休日。アラームかけずにぐっすり眠る。ハルキムラカミの本を読んでいて好きだと思うのは、こんなところ。 僕はアパートの駐車場から廃車寸前のフォルクスワーゲンを出してスーパー・マーケットにでかけ、キャットフード缶を一ダースと猫の便所…

つれづれノート

今週の楽しみは、夜帰ってから1日1話ずつ見る『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』と、メイ・サートン『終盤戦 79歳の日記』(みすず書房)だった。アストリッドとラファエルは、漢方でいったら実証タイプのラファエルと虚証タイプのアストリッドの…

ネネさん

GW前と、連休谷間の出勤日と、連休明けの忙しさが落ち着いて、いつものルーティンがやっと戻ってきた。ルーティン好き。昼休みに持参したおにぎりを食べ、みんなのお土産のお菓子をつまみながら本を読める愉快な30分も戻ってきた。連休中から手を付けていた…

SISTERS IN YELLOW

昨日から一泊二日で箱根温泉に行ってきた。ちょっと早い母の日のプレゼント。宿の近くを散策し、昼、夜、朝と風呂に浸かりゆっくり過ごす。料理もおいしかった。嫁いだ家での、女中、家政婦、召使、奴隷、さらに言うと家畜時代を子供のころからずっと見てき…

新聞小説

長い(分厚い)長編小説は、寒い冬の夜の風呂と同じで、フタを開けて中に入るまでが億劫で、なるべく先延ばしにしたくていつまでもグズグズしているものだが、いったん入ってしまえば、ああ、こんなにいいものだったんだ、やっぱ入ってよかったなあと、つい…

語学の天才まで1億光年

四月も二週目に入り、新年度のドタバタが少し落ち着いてきて、今月はじめての平日休み。アラームをかけずにゆっくり起きてゆっくり朝食。今日は一日だらだらできる。時間に追われず、人に振り回されない生活はなんて楽ちんなんだ。晴れているが、黄砂のため…

新年度

で、あなたは読んだの?桜が散り始め、職場の人が入れ替わり、新年度が始まった。重いコートを脱ぐと、文庫本を入れるポケットがなくなるので、いつも春はそれが名残惜しい。石川淳の『狂風記』下巻に巻かれた帯に、大江健三郎の文章が載っている。 戦後乱世…

灰色の夕暮れ

本年度最後の怒涛の有休消化週間で午後半休。忙しくてなかなか異動者の送別会ができないのでと配布された、かなり上等の幕の内弁当を持って退勤。どこか桜の公園で食べようかと思っていたが、あいにく雨がぱらついている。とりあえずマックのフィレオフィッ…

自分を消す

4月からの人事異動や、改正の準備などで慌ただしい毎日。半分以上残っている有給休暇が消えてしまわないように、半日でも取れそうなところにガンガン入れているところで、今日は午後半休をもらう。午前の仕事を終え、WBCの優勝で湧いている休憩室を後にする…

僕の好きな文庫本(23)

堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮文庫)立体・三谷龍二 写真・広瀬達郎 解説・鷲田清一今年のみすず読書アンケート号の巻末に載っていた新刊告知を見て、これは読まねばとそそられた、シルヴァン・テッソン『シベリアの森のなかで』(みすず書房)を読んでいる…

僕の好きな文庫本(22)

干刈あがた『ゆっくり東京女子マラソン』(朝日文庫)装幀・菊地信義 装画・八木美穂子 解説・芹沢俊介きょうは東京マラソンの日。昔は東京国際女子マラソンというのがあったが、あれはいつ頃だったんだろうと調べたら、「世界初の国際陸連公認女子マラソン…

美食日記

長かった一週間がやっと終わる。退勤後知人たちと焼肉屋へ。モリモリ食べてちょっと元気でた。 ク・ビョンモ『破果』(小山内園子訳、岩波書店)を読んだ。65歳の女殺し屋の話。おもろかったー。でも、この本の帯の惹句「ノワール×おばあちゃん?!」はどう…

海の仙人

休み。天皇誕生日。何年も前から、祝日がくるたび、何の休みかピンとこなくなっている。 阿部和重『オーガ(ニ)ズム』完走。インターミッションを挟んだりして、2週間弱この本と一緒に過ごした。疲れたけど楽しかった。ラストはラリーさ~ん!と思わず声が出…

ピルカッター

休み。ひょんなことから知り合った伊勢丹命の老婦人から今度時間があるときにお茶でもと誘われていたので、3時に待ち合わせ。チョコレートをもらった。「いつも寝る前にのむ安定剤をその日の調子に合わせて半分にしたり自分で調節していいよと先生から言われ…

長めのいい小説

休み。蓄積された疲れが限界を超えると、耳(めまい)と口内炎になって出てくる体質で、なんとなく嫌な予兆があるので、温泉施設に身体をゆるめに行く。文庫化されたばかりの阿部和重『オーガ(ニ)ズム 』の上巻を持参する。なんだかんだで今まで読む機を逃し…

えんびフライ

午後半休。ランチのことを考える暇なく仕事を終えいそいそと退勤。おまけに明日は、同僚が発熱でドタ休した際、恩着せがましく出勤してやった日の代休をもらえたので、気分的にゆったりしている。ランチはとんかつにする。いつものヒレカツ定食と迷い、ヒレ…

痛い本

休み。知り合いと昼ごはんを食べて解散したあと、電車に乗らずぶらぶら歩いて帰る。風がおそろしく冷たいが歩いていると身体がぽかぽかしてきてどこまでも歩けそうな気がしてくる。ポケットに入れていたアニー・エルノー『嫉妬/事件』(ハヤカワepi文庫)の…

何もない日々

小学生のころ「本の雑誌」で目黒考二さんを知り、以来たっくさんの面白い本を教えてもらいました。こんなにも本を大好きになったのも目黒さんのおかげです。 私の人生を豊かなものにしてくださった目黒さんにありがとうを伝えたいです。 何もない日々を望ん…

最強寒波

昨夜のニュースで、十年に一度のものすごい寒波がやってくるから雪が積もるかもよ、と言っていたので1時間早めにアラームをかけて起きると雪の気配はまったくなし。せっかく起きたので早めに出て朝マックして行く。いつも頼むソーセージマフィンとコーヒーの…