y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

がっぽん大賞

毎日忙しい、としか書くことがない。しかし、正月休みで乱れまくった仕事の波がようやく均等にならされ、忙しいなりにいつものペースに戻りつつある。正月のお土産のお菓子コーナーもきれいになくなったので、今日は差入れにいただいたとらやの羊羹。「夜の梅」を選ぶと、同僚から、わっ、エロ~いと言われる。もし爽やかな「湘南の梅」という名前だったらエロくないだろうか。
昼休み、いつものおにぎりの後に緑茶をいれてきて、羊羹の上部のアルミをくるんと取って、下から指で押し上げながら少しずつかじる。糖分がしみる。川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(講談社)を読む。面白~い。充実の昼休み。

冬の通勤時に読むのは文庫本が多い。コートのポケットにすっぽり入るのでいつでもサッと取り出して読めるのがいい。冬の楽しみのひとつ。ただし『トゥルー・クライム・ストーリー』(新潮文庫)や『ネイティヴ・サン アメリカの息子』(新潮文庫)ぐらい分厚くなると取り出しづらくなるのだけれども。
今はポール・オースター『冬の日誌/内面からの報告書』(新潮文庫)を入れているが、こんなに冬のポケットに似合う文庫ってある? 6年ほど前、それぞれ単行本で出て、合わせて4500円ぐらいしたものが合本され文庫化。合本好きにはたまらない。早くも今年のがっぽん大賞をあげたい。そしていつも思うのだけれど、新潮文庫に付いているスピンは外で読むとき本当に便利。