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ヨムヨムエブリデイ

読んでばっか

選挙の投票日は、必ず午後8時キッカリにガッカリする日になってしまった。

月曜日。また一週間が始まる。ウェザーニュースの太陽のマークが凶暴な感じにギラギラしていて、予想気温の色が赤を通り越してこれまた凶悪な濃い紫色で、熱中症指数が最上級の「極めて危険」である外の世界へドアを開けて出て行かねばならない。今週は賞与の週なので、それだけを楽しみに耐えるしかない。

通勤のお伴はリカルド・アドルフォ『死んでから俺にはいろんなことがあった』(書肆侃侃房)。毎日新聞江國香織の書評につられた。その一部。
〈とてもいきのいい小説だった。つかまえたばかりの魚みたいで、読み終っても胸の内でつぴつぴ跳ねる〉
〈全編を通して一人称の、主人公の語りが冴えに冴えている。無骨で率直、ユーモラスで詩情豊か〉
つかみが上手いなあ。カオラーとしては、読まずにはいられないではないですか。今のところイラオモ―。
昼休み同僚とマスカット味のパピコを半分こして夏を演出。帰りに見かけた学生さんたちがそれぞれのマグボトルに入っている飲み物をおいしそうにごくごく飲んでいて、それ中身なにですか?何をそんなにおいしそうに飲んでるの?と訊きたくてしかたがなかった。

一年前

平日休み。朝食はトーストに昨日のポテサラの残りをのっけたのとコーヒー。掃除しただけで汗だくになる。昼に予約していた美容院で散髪。さっぱり短くしてもらい気持ちいい。帰り道が爽快。気持ちよくなって、今までどんだけ気持ち悪かったのかがわかる。『アンメット』の三瓶先生も髪短くしたらスッキリすると思う。終わったのが13時半で、ナポリタンのランチセットを頼む。ランチタイムの盛りを過ぎていたので空いていて、食後のアイスコーヒーを飲みながら本を読んでくつろぐ。その後、久々に大きい書店に。楽しい。あちこちの売場をのんびり見て、PR誌を色々もらった。

一年前のあなたはこんなの書いてたよというメールをはてなブログが定期的にサービスで送ってくるのだが、それを見るのが恥ずかしくてたまらない。そんな恥ずかしいのを日々垂れ流してるのは自分自身なのだけれども、時間が経てば経つほど恥ずかしさが増してゆく。今回も恥ずかしさを我慢して薄目を開けて流し見していたら、ちょうど一年前に、眠くて眠くてたまらないと書いているのが目に入り、もう毎年同じことの繰り返しだなと思った。

読んだ本、沢木耕太郎『心の窓』(『旅の窓』の続編。プロフェッショナルのインスタという感じ)。園部哲 『異邦人のロンドン』(講談社エッセイ賞がなくなったあとの唯一の楽しみである日本エッセイスト・クラブ賞の今年の受賞作)。井上荒野『錠剤F』(後味悪くて最高)。

焼酎に先を越された文庫


皆さんがそんなに『百年の孤独』がお好きだったとは! 出版社と書店のあまりの気合の入り具合、祭りっぷりにびっくりしてしまった。『アメリカの鱒釣り』が文庫化したときもざわついていたけれども、今回の方がさらに盛り上がっている感じ。今年の出版界最大の事件だ。文庫好きとしては、やっと焼酎に追いついて嬉しい限り。



元ネタはこちら。『中国行きのスロウ・ボート』の帯。消費税のない時代。80年代臭ぷんぷん。
今夏は、愛しあうことも忘れ『百年の孤独』を読みふけらねば。

雨の日曜日

金曜日にようやく梅雨入りしてから雨が続く。今朝も目が覚めるとかなり降っている様子。おかげで静かな日曜日だ。洗濯しなきゃとか、布団干したら気持ちいいだろうなとか余計な義務感を感じずに済む。全エネルギーをだらだらするのに費やせる。研ぎ澄まされた純度100%のだらだら日。

以前東京創元社のWebマガジンに連載されていた桜庭一樹の読書日記がちょっとだけ(2回だけらしい)復活してて嬉しい。今回は川端康成の『雪国』の読み直しが興味深いが、桜庭さんが喫茶店で、間違ったことを言っても誰も否定しない常連の老人たちの会話を小耳にはさみ、「否定しないというのが、年齢を重ねたときのコミニュケーション術なのかもしれない」と考えるところで、それな!と思った。私は、年配の人と話していて、思い違いや見当違いの思い込み(実に多い!)を耳にすると、ムキになって訂正しないと気が済まない性質で、あとで、あんなにムキになんなくてもなーと後悔するのだが、「否定しない」姿勢ってとても大事なんじゃないか。自分もうんと年をとったら、自然とそうなってしまうのかもしれないし。

ABEMAで今日まで無料配信の『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』を見た。もう何回目になるだろう。イ・ソンギュンさ~ん。サブスクの配信サイトでいつでも見られると思うと全然見ないのに、「今日まで」となると見てしまう不思議。これまでの人生で、ギリギリにならないと行動できない筋肉が異様に発達してしまった。

佐々涼子『夜明けを待つ』を読む。静かな雨の日曜に読むのにうってつけだった。

新しい町

近頃、眠くて眠くてしょうがない。定期的に眠い期がやってくるのだが、今回は、春からずっと蓄積していた疲労が、暑さで一気に噴き出したように思われる。仕事から帰って食事、入浴を済ませてそのまま横になり、午前0時頃に一旦目覚めて本格的に寝直す日が10日ぐらい続いている。ヨムかネルかシゴトイク日々。まあ読んで寝られるのでだいたい上機嫌だが。

読んだ本。香山リカ『61歳で大学教授やめて、北海道で「へき地のお医者さん」はじめました』、吉本由美 田尻久子『熊本かわりばんこ』、椎名誠『続 失踪願望』、三浦しをんしんがりで寝ています』、クォン・ナミ『翻訳に生きて死んで』。サクサク読めるエッセイ多め。

香山リカの本を読んでいると、どこか別の土地で仕事を始めるのもいいなあと思ってしまう。昔から転勤族にあこがれているのだと、実際転勤族の相手と結婚した大学時代の友人にいうと、そんな気楽なもんじゃないよ、子どもの学校のこととか、引越しとか大変なんだからーといわれるけれども。
今の職場は、日本全国への転勤はないが、系列の支所のような勤務先への小規模の異動があり、その異動で、新しい町に行けるのが楽しみなのである。初めは、よそよそしかった町が、使う路線に慣れてきて、本屋、古本屋、パン屋、コンビニ、スーパーなど行きつけの店が増え、近道や抜け道も知り、少しずつ馴染みながらその町のプロになってゆく。プロの町が増えると、「土地鑑のある者の犯行」の事件が起きた際、容疑者リストに入れられることも増えるかもしれない。