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ヨムヨムエブリデイ

やらない放題の日

世間が盆休み前なので、今週は異様に忙しかった。よかったのは、通勤の電車がいつもより空いていたことぐらい。やっとたどり着いた休み。エネルギーはもうほとんど残っていない。部屋着のまま、寝たり、起きたり、食べたりして一日ちんたら過ごす。読む本はどっさりあるし、好きなおやつも昨日たっぷり買い込んできた。洗濯物はパリッと乾き、夏野菜がおいしい。そして昼風呂。やりたい放題、というかやらない放題の最高の休日。

稲泉連『サーカスの子』を読んだ。川名潤の装幀がかっこいい。サーカスには特に興味ないしなーとのろのろ読み始めたら引き込まれ一気読み。なんか最近、気分が乗らずに読み始めた本が、最終的によかった!となることが多い。以前の自分なら、気が進まない本は、まず読まなかったと思う。はじめからシャットアウト。それを読むよう(読めるよう)になったのは、ちょっとした進歩かもしれない。そして思いがけない所まで連れて行ってもらえる。これまでずいぶん損をしてきたんじゃなかろうか。昔は、稲泉連さんの母親の久田恵さんの本をよく読んでいた。『繁栄TOKYO裏通り』とか。近頃はまったく読まなくなってしまったけれど。

甲斐みのり『日本全国地元パン』(エクスナレッジ)。こういう本をベッドに寝ころんでぺらぺら眺めるのがまた楽しいんだよねえ。