y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

世界のすべての七月

7月。今年の後半戦の始まり。月初で土曜日という、月の一番忙しい日と週の一番忙しい日が合体して早くもげっそりしている。昨日、近所の神社で茅の輪をくぐってさっぱりした気分も早くもどこかに飛んでいってしまった。

休憩室に行くと、K君がレッドブルを飲みながらボーッとしていたので、疲れましたなと声をかけると、袋をゴソゴソして、まとめて買ってきたんでと一本ハイッと手渡してくれた。いやいや冷蔵庫に入れといてまた飲めばいいじゃんと遠慮したけれど、いいから飲んで元気だしましょうよと言うので受け取って飲んだ。もし自分だったら、こんなに軽やかに差し出せないなと思う。こんなの飲みたくないんじゃないだろうか、嫌いなんじゃないか、受け取った後でこっそり捨てるのでは?とかぐるぐる考えて結局差し出すことができない。K君の屈託のなさや潔さをいつも羨ましく思っている。特に何も考えていないだけかもしれないけれども。

林芙美子を読んでいて思い出したので、関川夏央『女流 林芙美子有吉佐和子』を出して読む。有吉佐和子河出文庫から出るのを少しずつ読んだりしているのでこの組み合わせはタイミングがいい。日記を見ると、2007年にこの本を読んでいるのだが、興味が向いている時に読むとさらに内容がグーッと入ってくるのがわかる。いつ機会が巡ってくるかわからないものだ。