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ヨムヨムエブリデイ

みだれ読み読書ノート

二連休。仕事で、人と人との間に挟まって身動きがとれなくなることが続き(皆、好き放題言う、特におっさん)、こういう疲れが精神的に一番消耗するので、この連休は、もう誰とも会いたくないし、しゃべりたくもない。そんなところに台風である。まだ遠いし、直撃コースからは外れているが、早くもその影響か降ったりやんだり、時々土砂降り。おやつや食料を買い込み、布団の中でスライム化する。ああ極楽や。

まず、先週から読み継いでいたボリューミーな島田雅彦パンとサーカスを読み終える。新聞小説だからページターナーで後半は一気読み。女の役回りはハニートラップ要員なんですね。さて次読む小説はどれにしようかなあ、とあれこれ迷うこの時間が楽しい。次は……松浦寿輝『無月の譜』にする。これも新聞小説なんだ。気になっていた斎藤真理子『韓国文学の中心にあるもの』を読む。これまで漠然と接してきた韓国文学にこんな歴史背景があったのかというのがわかってよかった。いったい今まで何を読んでいたのだろうと反省する。今年前半ちびちび読んできた津村記久子『やりなおし世界文学』は、雑誌やweb連載時に一度読んでいるので、今回はユーモラスな文章の細部をめちゃんこ楽しみながら読んだ。その『やりなおし世界文学』の新作というか、新作ではないけれど、週刊文春に掲載された書評
bunshun.jp
を読み、捕食的な人間関係に捕まる弱点を持っている自分もサリンジャーの『彼女の思い出/逆さまの森』は絶対に読むぞ!と思った。

2日間やりたい放題やったおかげでスッキリした。私のやりたい放題っていうのは、傍から見ると「ぜんぜん何もやっていない人」だろう。