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ヨムヨムエブリデイ

イントロドン

11月最後の日。朝は快晴。鈍い頭痛がする。ロキソニンをのむ。手のひらに一錠出すと桜の花びらのように儚い。バファリンの半分はやさしさでできているが、ロキソニンの半分はソメイヨシノをすり潰した粉でできているのではないか。ロキソニンはこの色で得をしている。フルイトラン錠の2mgもいいセンいってるのだけど、ピンクの色味がやや強すぎる。

金曜ドラマの『最愛』にハマっている。毎回、宇多田ヒカルの『君に夢中』のイントロが流れるタイミングが絶妙で、もうここしかないというところであのピアノの音が聞こえてくるとキター!と大興奮。『東京ラブストーリー』のギター、トゥクトゥーン!に匹敵する。自分も日々の生活のなかで、このイントロを流すタイミングを見計らっている。

昼休み、村上春樹『女のいない男たち』(文春文庫)を読む。『ドライブ・マイ・カー』を見てから、原作を読み返したくなった。単行本が刊行された際(7年ほど前)に読んでいるが、ほとんど内容を忘れている。原作に登場するサーブ900が、赤ではなく黄色だったこととか。収録作の「木野」なんて、かなりインパクトのある話なのに全く覚えていなかった。もう一冊はリチャード・オスマン『木曜殺人クラブ』。通勤カバンに読みかけのポケミスが入っているのは、なんていいんだろう。