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ヨムヨムエブリデイ

砂利道

休み。晴れ。ベランダから外を眺めると、ちょっと前までは、うすピンクのブロッコリー状のものがあちこちにモコモコしていて、すぐに桜とわかったのだが、もうどこだかわからなくなってしまった。

仕事は、手探りで試行錯誤を繰り返していたCOVID対応バージョンが定着し、だいぶ慣れてきたので、一時の頃よりは落ち着いてきた。大きな石がごろごろするでこぼこの砂利道を徐々にならしてアスファルト舗装するような、または、ドラマの登場人物が、シーズンを重ねるごとに、キャラが確立していくような感じ。右京さんなんか、初期の再放送を見ていたら、ものすごく暗くて声に抑揚がないが、だんだん調子に乗ってきて、紅茶を高い位置から注いだり、早口でまくしたてて「おやおや」「僕の悪い癖」と言ったり、ブルブル震えながら大声で犯人に説教をしたり、最初はそんなに意識してやっていなかったと思うのだけれども、それらがちょっとずつ洗練され定着していくプロセスが面白い。いや今は面白いとか言ってる場合ではないのだが。

今日は家から出ず、寝るか、本読んでるか、食べてるか、の理想的な一日。森内俊雄のエッセイ集『一日の光あるいは小石の影』(アーツアンドクラフツ)をちょびちょび読んだ。