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ヨムヨムエブリデイ

今日は寝るのにもってこいの日

日曜日。休み。目覚ましをかけないで思う存分眠る。肌寒くて曇っていて、いつまでも布団の中でごろごろしていられる。快適。でもネットにあがっている動画が目に入ったら頭に血がのぼり、バッチリ目が覚めてしまった。厭な目覚め。腹が立つというよりも、脱力する。わかりやすすぎて何かの陰謀ではないか。

トースターにパンを放り込み、コーヒーをいれる。いつもは時間がないので雑に作るのだけど、今日はたっぷり時間をかける。おいしー。地震のときもそうだったが、弱ったときはおいしいコーヒーを飲むとホッとする。
春は野菜もおいしい。春キャベツなんて、葉加瀬太郎の頭部ほどのボリュームがあり、最初はこんなの全部食べ切れるかなあと不安だったが、やわらかくてふわふわしているので、焼きそば、お好み焼き、ラーメン、パスタなんかにどしどし入れていたら、もう新生児の頭部ぐらいになってしまった。新たまねぎも、味噌汁に入れるもよし、薄くスライスしてサラダにしてもりもり食べるもよし。午後からカレーを煮込む。多めに作っていると2~3日は何もしなくていい。最後のカレーうどんも楽しみ。煮込んでいるあいだ、キッチンのテーブルに腰かけて本を読む時間が好きだ。

『御社のチャラ男』。複数の人が、ある人物や事件の真相について語る手法から、以前読んだ伊藤朱里『きみはだれかのどうでもいい人』や赤松利市『らんちう』を思い出した。自分にも苦手な人がいるが、きっと向こうには向こうの言い分があるんだろう。あと南伸坊『生きてく工夫』(春陽堂書店)を読んだ。ル=グウィンのエッセイ集は少しずつ読んでる。よく眠って、本を読んで、おいしいものを食べたらちょっと復活した。