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ヨムヨムエブリデイ

よっちゃん

S社から職場に届いた請求書の封筒に、ぐりとぐらが丸太みたいなのにいい感じに並んで腰かけている切手が貼られていて、あ、よっちゃん、今月も元気なんだな、よかったと思った。そもそもS社に請求書係の人がいるのかどうかも知らないが、毎月届く封筒に貼られた切手のチョイスのキュートさに一貫性があり、おそらく同じ人の手によるものと思われる。で、いると仮定して、こちらが勝手に「よっちゃん」と名付けて呼んでいるだけなのだけなのだ。最近は、月初に届くよっちゃんからの便り(請求書だけど)を心待ちにするようになった。よっちゃんは、五穀米の手作り弁当を持参していて、休憩時間には、ムーミンのマグカップでコーヒーを飲んでいる(たぶん)。

あさイチ」に未映子がでるそうなので、録画予約をしてから出勤する。昔読んだ久世光彦のエッセイ『死のある風景』に、漱石、鴎外、鏡花、荷風安吾、一葉などはなぜか名前で呼び、太宰、芥川、川端、谷崎などは苗字で呼ぶというようなことが書いてあったが、川上未映子のことは前から「未映子~」と呼んでいる。未映子の新刊キター!とか、未映子村上春樹の朗読会だって!とか。他に下の名前だけを呼ぶ今の作家ってすぐには思いつかない。同じ川上でも川上弘美は弘美とは言わないし。
うー、さぶさぶと帰ってきて、卓上コンロで作った具だくさんの鍋焼きうどんをハフハフしながら「あさイチ」を見る。面白かった。時々飛び出す、関西弁のイントネーションにやられた。からの「孤独のグルメ」。