y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

こういうのでいいんだよ

2連休2日目の朝は雨。昨日は映画を見て友人とごはんを食べて夜更かししたので今日は休養日とする。雨で薄暗くて静かで涼しくて心地よくウトウトしていられる。

この夏の間ずっとベッド脇のテーブルにはルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』が置かれていて、一度通読したあと、気が向いたときに適当なページを開いて読むルシアン・ルーレットを楽しんでいるのだが、どのページにも弾丸が込められているのでハズレがない。「貧乏人は、とにかく並ぶ」(p.51)
早稲田文学増刊女性号」に掲載された「掃除婦のための手引き書」を読み、うわあ、この人の書くものもっと読みたい読みたい読みたいと思っていたところにきた『掃除婦のための手引き書』。発売予定日より何日か早く書店に平積み(しかもすごくイカした装幀で)されているのを見たとき嬉しくて、ほんとにハズキルーペをふんづけた人みたいに飛び上がってしまった。悠々として急ぎながら読んだ。ひっさびさにキタ━(゚∀゚)━! と思った。未訳の短編全部読みたいし、自伝とか回想記のようなものがあればそれも読んでみたい。ルシアと一緒に、寒い冬の朝、魔法瓶に詰めたコーヒーを飲みながら寝ころんでツルを見たい。
今年の夏はルシア元年として忘れられない夏になると思う。

午後遅くに雨があがる。TVerにあげられていた「孤独のグルメ」を順番に見ていく。アジフライの回と餃子・タンメン・豚すきの回がヤバくて、俺の胃袋にも火がついた。どうにもがまんできなくなり冷凍餃子を焼き、野菜たっぷり入りのサッポロ一番塩ラーメンを作る。もしDVの夫がいたら、なんだこの手抜き料理は!と顔が変形するほど殴られるかもしれないが、俺の胃袋はこれで大満足だ。これこれ、こういうのでいいんだよ、こういうので。