y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

弱火

先月、9月の勤務シフトを組む際、9日に誰も希望を入れていなかったのでそこに代休を入れた。
港に散乱するコンテナ、炎上するソーラーパネル、倒れた電柱、人でごった返す駅の構内などの台風関連のニュース映像をベッドに寝そべったまま見ながら、いい日に休みを取ってくれたと先月の自分に礼を言う。恐れていたヘルプの出勤要請もなくホッとする。気圧の影響か妙に眠くて、弱火で煮込まれるようにトロトロトロトロ昼過ぎまで眠る。

やっと『夏物語』を読むかと開くも、なにしろ脳みそまで一緒に煮込まれているので集中力が続かず、代わりに『羽田圭介、クルマを買う。』(集英社)を読む。新車購入までの試乗ドキュメンタリー・エッセイ。羽田圭介はそんなに好きではないが、なんか気になるというか目が離せない感じがある。このめんどくささがいいのかも。

まだ明るいうちから、ひとっ風呂浴び、相撲を見ながら、再びトロトロ。窓の外が異様なオレンジ色に染まり、ベランダに出ると、ピンクのようなオレンジのような怖いくらいの夕焼け。手すりにもたれてしばらく見とれる。今日はじめて外の空気を吸った。暑かった。