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ヨムヨムエブリデイ

世界の終り

寝て起きて朝がきて寝て起きて朝がきて寝て起きてまた朝がきても満員電車に乗って仕事に行かなくてもいいのは、なんて幸せなことだろう。それも今日まで。4連休と4連休の間に1日出勤(わりとヒマ)という変なシフトだったが、後半の4連休は家で思う存分だらだらできた。こたつを撤収したり、寝具を夏仕様に替えたり、本を整理したり。いくらでも楽しく引きこもっていられる。正月やお盆の休みは、いつも慌ただしく帰省して終わるので、こんなに毎日ゆっくりしたのは久しぶりの気がする。明日からがまた地獄だ。

藤沢周『界』(文春文庫)と『サラバンド・サラバンダ』(新潮社)を読んだ。「週刊新潮」の〈私が選んだベスト5〉で中江有里が薦めていて、前に若松英輔が「現代作家で指折りの短編作家は藤沢周だと思う」と書いていたので、ちょいと読んでみようかなと手に取った。藤沢周はうんと昔に、ブエノスアイレスなんちゃらとオレンジなんちゃらを読んで、なんか男臭い作家だなーと思った記憶があるが、タイトルからしてすでになんちゃら化しているので、内容はもちろん忘れている。今回読んでもやはり男臭かった。若い頃読んでそれきりだった作家にまた出会い直すというか、最近このパターンが増えた。「週刊新潮」を読まなければ、このGWに藤沢周を読むなんて絶対なかったので、何がいつどうなるかほんとわからない。