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ヨムヨムエブリデイ

ぼくが本を読んでいる場所

先週は昼休みが取れず、出勤途中のコンビニで買ってきたサンドイッチとおにぎりを仕事終わりにもそもそと食べる日が続いた。今週からやっと通常モード。昼食後にコーヒーと一緒に、まだ充実している連休のお土産コーナーのお菓子をつまみながら本を読む時間が戻ってきた。萩の月おいしい。

SNSのたぐいをやっていないので、外でケータイを見る習慣がほとんどない。寸暇を惜しんでスマホに没頭している人たちをいつも羨ましく眺めている。これはいやみでも何でもなくて、あんなに熱中できるものがあっていいなと本気で思っている。それで朝夕の通勤時(朝はきびしいが)と昼休みと寝る前に本を読むことになる。エッセイや短編集だったら、昼休み、通勤時、寝る前に1~2篇ずつ、長編小説だったら、じわじわ進んでゆく物語を細切れに楽しみながら読む。最近では、今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』を、ええっ!乳首がとれたって、なんじゃごるああああーと唸りつつ、昼の休憩室で、電車で、ベッドのなかで1篇ずつ読んでいくのがやたらと楽しかった。今日は、月曜日からこれも面白く読んできた三浦哲哉『食べたくなる本』(みすず書房)を読み終えた。『食べたくなる本』は読みたくなる本でもあった。仕事の合間に本を読む、というよりも本を読む合間に仕事をするぐらいの気分でいたらいいのかもしれないが、無理。