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ヨムヨムエブリデイ

クレストブックス

すごい涼しい。超ド級の台風が接近しているらしい。午前中ゆっくりして、午後から買い物のはしご。最後に本屋を巡り、クレスト・ブックス創刊20周年の小冊子などをもらってきた。これネットでも読めるのだけど、ひどくくたびれた帰路に、普段の半分ぐらいしか回らない頭でこういう小冊子的なものをペラペラ眺めるのがいい。[アンケート]新潮クレストブックスわたしの3冊なんかやはり面白い。池澤夏樹アリステア・マクラウドはぼくが見つけたんだと自慢しまくってたり(ジュンパ・ラヒリも見つけたのに先を越されたと悔しがりながら結局自慢している)とか、津村さんもマクラウドを選んじゃうのかとか。
いろいろな個人的読書ブームが来たり去ったりして、新潮クレストブックスの新刊が出たら必ず読む時期もあったのだが、この頃は気になるのをたまに読むくらい。一番最近読んだのは、『マザリング・サンデー』。薄かったしね。
個人的読書ブームに関しては、Webちくまの「昨日、なに読んだ?」の横田創東野圭吾の「献身」ぶりを味わえる本」が面白かった。谷崎潤一郎富岡多恵子から始まり松本清張宮部みゆき高村薫吉田修一横山秀夫を経て東野圭吾に至るエンタメ小説への旅がテンポよく綴られている。東野圭吾の『レイクサイド』を読みたくなってしまった。ゼーバルトとかボラーニョとか古井由吉とか言ってる人の前で東野圭吾はちょっと出しにくいが。
小冊子効果なのか、クレストブックス回帰という気分になり、ジョン・マグレガー『奇跡も語る者がいなければ』を読み始めた。教えてくれた人がなんとなく読みづらい感じで読んでいます、ということをおっしゃっていて読み始めたらなんとなく読みづらい感じで読んでいた、とfuzkueの店主が書いていたが、なんとなくどころではなくかなり読みづらい感じで読んでいるのだけど、どうなるのだろうか。内容がどうなるのだろうかというより、読みづらくない感じになってくれるのだろうかどうかが心配。