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ヨムヨムエブリデイ

TSUNAMI

津波警報

「季節の変わり目にもう着る服がないとあわてない おしゃれなひとは「オールシーズン服」に強い!」と先月号のGraziaの表紙に書いてあったけれど、こうポカポカ陽気や、みぞれの降る寒い日が日替わりで訪れたりするとほんとうに着る服がない!と毎朝あわてまくってしまうのだった。夏から秋への移行はわりにスムーズだが、冬から春ってむずかしい。
今朝出勤前に見ていたテレビの右下に津波警報が出ていて日本列島の沿岸部がピコンピコンと点滅していた。帰宅してつけたテレビでもまだピコンピコンしていて、楽しみにしていたエキシビション中も食事中も休まずピコンピコン点滅。読書中も目のはしっこにピコンピコンが引っかかってしかたがない。このぶんだと寝るときに目を閉じたあとも瞼の裏で日本列島がピコンピコンしそう。でもこの執拗さのおかげで大事に至らずにすんでよかったということですね。
給料日後ということもあり弾んだ気分で本屋に寄る。いろいろ欲しい本(『ナニカアル』とか)はあったが、きょうはリチャード・ブローティガン/藤本和子訳『エドナ・ウェブスターへの贈り物』一冊だけにした。今月も足に合わない靴を履いてよくがんばったなとブローティガンからの贈り物だと勝手に思うことにする。『モンキービジネス』vol.8 音号の藤本和子「音のひとり歩き」がとてもよかった。そこで取り上げられていた岡本綺堂「西瓜」を青空文庫で読んだりもした。
本の包みを小脇に抱え足取りかるく家路を急ぐ。やけに明るいなあと思ったら丸い月が出ていた。まあそのときは、まだ日本列島がピコンピコンしているとは思ってもみなかったのだけど。