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ヨムヨムエブリデイ

豆まき

今年も相棒と恵方巻きを食べた。同じ方角を向いて黙々と太巻きをまるかぶりするというあまりにも変すぎるシチュエーションに照れて機嫌が悪くなり、寒い外よりももっと凍りつくような険悪なムードになるのはいつものことで、そのあと小袋に入ったままの豆(あとで拾うのが大変だから、でもそんな豆じゃ鬼も逃げんだろう)をまく。鬼の面を被ったり豆をぶつけたりしてさらに照れまくってさらに不機嫌に。そして食後のコーヒーをいれ、イチゴのショートケーキを食べるころになってやっと春の雪どけのように凍りついた空気がゆるんでくるのだった。「ここ生クリーム付いてるよ」なんていったりして。
そんなに険悪になるのならやらなきゃいいじゃんと毎年思うのだけれど、なんかこの凍りついた空気も含めて節分を楽しんでいるのだという気がする。節分は春の入口なのだ。来年も変わらないといいなと願う。来年のことを言ったら鬼が笑うというが、笑う鬼はもうここにはいない(はず)。