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ヨムヨムエブリデイ

ナチュラルボーンチキンとケーキ

今日のオレのしょぼ昼めし

とにかく忙しい。年末は毎年忙しいものだが、今年はさらに色々重なって最悪。丁寧に切っとる時間なんかないわといわんばかりに雑にカットされたケーキが、これまた雑にラップに包まれてお昼に配給された。持参のおむすびとともに5分でたいらげる。情緒も何もないが、大変大変!と言いながら、ケーキ手づかみみたいなこのワイルドな状況をみんな楽しんでいるようにも見える。今、金原ひとみの『ナチュラルボーンチキン』を読んでる途中で、ケーキとチキンが揃ったなと思った。

11月下旬のミステリのランキング発表で幕を開けた今年のベスト本の特集は、その後、本の雑誌/毎日新聞/週間読書人/図書新聞/北海道新聞/読売新聞など休みなく続き、まだ朝日新聞やベストホラー2024、鴻巣友季子さんのおすすめ記事が残っているが、もうお腹パンパン。毎年こうなる。でも、それらを眺めながら読みたい本をメモして書店や図書館に行くのがとっても楽しい。え、そんな本出てたの?というのを知れるのがいい。

くたびれた仕事終わりに最寄りの図書館に寄り、石井美保『裏庭のまぼろし』、上野千鶴子『マイナーノートで』、朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習はつづく』、尾八原ジュージのホラー小説、「本の雑誌」の私のベスト3でクラフト・エヴィング商會が紹介していた内田樹『図書館には人がいないほうがいい』などを借りた帰りはホックホクで足取りも軽い。寒さも気にならない。

クリスマスが終わり大晦日までの色のない静かな時間が好きだ。年賀状も投函し終え、仕事以外は配信ドラマと読書三昧。