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ヨムヨムエブリデイ

さしすせそ

気がかりだった会社全体の忘年会がやっと終わった。 
くじ引きで決まった席が、苦手なおっさん上司の隣で(くじ運悪し!)、その人が、新しい料理やワインが運ばれてくるたび、それについてのうんちくを傾けまくり、僕はどこの何しか食べないとか、うーんこれはまあまあだな、これは食えないこともないな(結局自慢)とか言うのでイライラさせられた。無視するわけにもいかず、例によって無表情で「さしすせその法則」(「さ」=さすがですね!「し」=知らなかった!「す」=すごいですね!「せ」=センスいいですね!「そ」=そうなんですか!)で対処。でも、なんでいつもいつもブラタモリ的シチュエーションに「さしすせそ」で対応しないといけないのか。その話ぜんっぜん興味ないんですけどー、と言えたらどんなにいいだろう。
この間読んだ、ジェーン・スー中野信子『女らしさは誰のため?』(小学館新書)に、

過度な自信を持つ人、自分という存在には何らかの意義があると説明したがっている人も、褒めそやしである程度コントロールすることができます。女が表立って裁量権を持てない場面で「男を手のひらで転がせ」と言われるのはそういうことでしょう。(p.161)

とあって、あ、これなんだろうなと思った。コントロールしようとまでは思ってないが、その場を無難に切り抜けるために、これまでの人生で身についた手法なのだ。
そんなこんなで大変にくたびれた帰り道のイルミネーションがとてもきれいだった。布団の中で読み始めた、津村記久子さんの会社員小説が沁みた。