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ヨムヨムエブリデイ

同じ本を読む人

ここ数日、空気がひんやりして過ごしやすい。朝は肌寒いくらい。どうせすぐにむしむし暑くなるのだろうから、この気持ちよさがしばらく続いてくれたらいいのに。

ちくま日本文学全集(解説:村松友視)で志賀直哉の短編を忘れたころにポツポツと読んでいる。志賀直哉は自分の中では大昔の文豪というイメージが強いが、意外に1971年没なので、まだ青空文庫に入っていない。教科書に載っていたり、当時好きで読んでいた原田宗典のエッセイによく登場するので読んだりしたけれども、特に印象に残っていない。奈良旅行の際、志賀直哉旧居にも行ったのに、こちらもほとんど記憶に残っていない。何事もそうだけれど、興味がないとどんなに重要なものも、まったく目に入ってこないものだ。

志賀直哉の文庫だったら新潮文庫版が入手しやすくポピュラーだと思うが、ちくま日本文学全集版を読んでいる人っているのかしらと何の気なしに検索してみたら、おお、いましたいました。(3年ほど前だが)光、風、草の匂いを感じながら、昼寝の合間に読んでいる方が。なんとも気持ちよさそうで羨ましい。ベストセラーや話題の本だったら同じ本を読むことはよくあることかもしれないが、今ちくま日本文学全集志賀直哉を読んでいる人は、この広い空の下にそんなにはいないのではないか。50人ぐらい? 時差はあれど、同じ本を手にしている人を見ると、親近感が湧いて、なんだか嬉しいものですね。

(こんな一般人のブログで紹介して失礼ではないかと思ったのですが、元書店員の有名な方だし、なにしろ「同じ本」が嬉しくて引用いたしました。すみません。)