y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

朝から、カラッと晴れている。連休明けの仕事の波もようやく落ち着き、昼休みがゆっくり取れたので、久しぶりで青空の下、ランチを食べようかと外に出る。好物の明太子フランス(いくら食べても飽きない)とカレーパンとコーヒーを買いいつもの公園へ。同じく職場から逃げ出してきたらしい人々が明るい陽を浴びている。
食後に『公園へ行かないか? 火曜日に』(新潮社)を開く。柴崎友香の文章はゆっくりと噛みしめるように読みたい、というか自然とそうなってしまうので、毎日1篇か2篇ずつ残り少なくなるのを惜しみつつ読んできた。「新潮」に掲載されていたときにその都度読んでいて、それをまとめたものかと思っていたが、「新潮」掲載分7篇に「ちくま」「文學界」掲載分、さらに書き下ろし2篇が加わっている。本のタイトルはレイモンド・カーヴァーのとても好きな短篇「ダンスしないか?」からきていると著者が書いているのを何かで読んだ。
ああ、そしてついに今日がラストの「言葉、音楽、言葉」。これで、アイオワともトモカともお別れかー。名残惜しいな。ピアノ弾きの男がハーレルヤを歌うシーンで終わり、本を閉じると、タイトル文字のブルーと、カバーに使われている写真の空のブルーと、下からヒラヒラ出ているスピンのブルーが響きあってとてもきれいだなと思った。目を上げると、それよりもかなり白の分量が多い空があり、さらにグーンと目を上げていくと、空の一番高いところが本と同じブルーだった。