y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

うな次郎

暑い暑い。フィンランドのサウナから出て湖に飛び込むように、キンキンに冷えた電車内に飛び込んでひと息つく。近ごろ、うなぎの話をしたらすぐに絶滅危惧種警察が目を三角にしてすっ飛んでくるのが怖い。私がわるうございました「うな次郎」ならいいですかそうですか。
芥川賞直木賞決まる。今回は特に興味がなかったが色々ゴタゴタがあって結局どうなったんだろうと途中からインタビューを覗いてみた。芥川賞の人が、不協和音を歌い終わった直後の調子の悪い時の平手さんみたいなヘアースタイルだった。
芥川直木賞の数日後に発表される講談社エッセイ賞のほうが楽しみなのだが、これは今年が最後だとのことでエッセイ好きとしてはとても残念。来年からは、エッセイ、写真、さしえ、ブックデザインを含む各ジャンルで活躍する人たちを対象にする「野間出版文化賞」が新設される予定だそう。
以前、坪内祐三氏が日本エッセイストクラブ賞の候補になった際、講談社エッセイ賞芥川賞なら日本エッセイストクラブ賞は野間新人賞だ、芥川賞選考委員が野間新人賞をとるだろうかと立腹して書いていた。講談社エッセイ賞のほうが格上ということのようだが、杉本秀太郎野見山暁治山田稔日本エッセイストクラブ賞のほうを受賞しているので、どちらが格上とかはないと思うのだが。
これまで、堀江敏幸(なんだかんだ言いながらエッセイは読んじゃう)や吉田篤弘(小説より断然エッセイが好き)、ジェーン・スーの名前があるならこだまさんやブレイディさんとかもとったらいいなあと思っていたが、はてさて三十数年を締めくくるトリは誰になるのだろうか。それから、歴代の候補作と選評がすごい気になるのだけど、これも全部封印されちゃうんだろうなあ。川端康成文学賞も最近候補作が発表されなくなってさみしい。
暑いってだけで相当体力を奪われるのか一日中眠くて眠くてしかたがない。