y o m u : n e l

ヨムヨムエブリデイ

季節の記憶


昨夜は友人とひさびさの焼肉。ゆっくり起きてテレビをつけると、日曜美術館のテーマがヌードだった。島田雅彦小野正嗣。ヌード絵画制作シーンを見ていたら、木村紅美の『夜の隅のアトリエ』を思い出した。
開け放した窓の外には初夏のような空が広がっていて、気持ちのよい風が通る。こういう日はなんとなく保坂和志を読みたい気分。寝ころんで文庫を読みながら、うとうと。ハッと気がついて続きを読んではまた、うとうと。こんな感じでダラダラダラダラずーっと保坂和志を読んでいたいなあ。この4冊のどれかを読んでいると特にそう思う。
もう10年近く前になるが、WEB本の雑誌の作家の読書道で枡野浩一が「保坂和志の書く登場人物って、明るいんです。保坂和志の知的な部分より、そういうところがまず好きという、僕はおそらく底辺の保坂ファンですね。作品は全部好き。」と語っていて、ああこの底辺の保坂ファンというのすっごくよくわかるわー自分もそうだから、と思った。
ダラダラ『プレーンソング』を読み終えた夕方、外はまだ明るく、朝干した洗濯物がパリッと乾いていた。昨日食べ過ぎたので、夜は簡単に親子丼。