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ヨムヨムエブリデイ

いいところ

今日からやっとこさ連休。といっても、1日と2日は出勤のカレンダー通り。昨日までの忙しさで気力を使い果たす。10時頃起きて、こたつを撤収したり、布団をサマー仕様にしたり、天気がよくて助かった。春キャベツが残っていたのでお好み焼きを作る。

「ちくま」の5月号を読んでいたら、穂村弘の連載「絶叫委員会」に、人に貸す本の「いいところ」に付箋を貼って渡した人のことが出てきた。穂村さん自身は、「いいところ」は人それぞれで違うだろうから一方的に自分の「いいところ」に付箋を貼って渡すのはいかがなものかな、というスタンスのようだ。私も同感で、そこまでぐいぐい押しが強くなれない。この文章中には貸した人などの名前は出てこないが、その後ブルボン小林Twitterにより、人に貸す本の「いいところ」に付箋を貼って渡した人は長嶋有で、貸した相手は名久井直子、貸したのは島崎譲「THE STAR」で、付箋貼ったのは主人公のスターが二世俳優に非道の仕打ちを受けながらも主役感を手放さないあたり、ということまで(写真付で)判明した。Twitterならではの速さ。
でも考えてみれば、このようなブログに、読んだ本の気に入った部分を引用したりしているのは、特定の人にではないけれど、付箋を貼って差し出しているようなものだよね、結構ぐいぐいいってるよねと思う。少し前に「みすず」の読書アンケート号で気になった数冊をピックアップして書いた際、それを読んだ方のブログに、yomunelさんと注目してるとこが全然違うなーと書かれていて、あ、違うんだ、ぐいぐいいってすみませんと申し訳ない気持ちになったのだが、違うってことは何だかわからないがちょっと嬉しいかもとも思った。同じものを読んで、自分が注目しているところに人は関心がなく、人が注目しているところに自分は関心がない。
星野智幸『焔』を読んだ。相撲つながりで、クロワッサンの星野智幸長嶋有の相撲対談も愉快だった。