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ヨムヨムエブリデイ

食べる私


蒸し暑い。有明海苔がある限り、おにぎり弁当続く。でも全然飽きない。平松洋子の「食」をめぐるインタビュー集『食べる私』(文藝春秋)読む。派手なカバー装画はフリーダ・カーロ。対談やインタビュー集は、雑誌のような感覚でサラッと読み流して終わることが多いが、食にこだわったりこだわらなかったりするそれぞれのエピソードが大変興味深く、引き込まれてしまった。
退勤後、食材を買い、テナントとして入っている小さな新刊書店に寄る。何もかも全部済ませ、最後の最後に書店を回遊するのが楽しみでもある。先に書店に行ってから買い物をすれば、荷物が少なくて身軽に本を見られるのに、それだとなんだか落ち着かないのだ。
おもに雑誌類と文庫の新刊をチェック。分裂騒動からしばらくは月刊『WiLL』しか置いていなかったがここもやっと月刊『Hanada』も扱うようになったようでよかった。似たような表紙が(表向きは)仲良く並んでいる。「坪内祐三の今月この一冊」とずっと愛読している向井さんの「早稲田古本劇場」を読む。気が済んで外に出ると夕焼けがきれいだった。夕ごはんは今年初めての秋刀魚。食後に梨を剥く。