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ヨムヨムエブリデイ

まずいコーヒー



一週間があまりにも早く過ぎて驚く。目まぐるしく変化する天候と人事。3月14日はイベント好きのボスがうなぎを御馳走してくれた。女性陣が、たまには寿司じゃなくてうなぎを!とリクエストしたのだ。日本政府の方針によると、女性はとにかく輝かなければいけないようなのだが、うなぎぐらい食べないと、そうそう輝けるものではない。うな重をペロリと平らげた後、じゃ、ちょっと輝いとく?とチカチカ輝いてみる。
また新しい週が始まった。ブルーマンデー。仕事終わりにマックに寄って吉田篤弘『ソラシド』を読む。ここのマックは通勤ルート上の便利な場所にあり、疲れた帰り道、たまにコーヒーとポテトで一息ついたりする。他のコーヒーショップが入っていたらもっと嬉しいのだが。しかし『ソラシド』の冒頭が<まずいコーヒーの話でよければ、いくらでも話していられる>だから、これを読むにはうってつけの場所だと言える。あるいは、これを読んでいるからマックに寄りたくなったのかも。
『ソラシド』の主人公の一人称は「おれ」で、小説だから何でもありなんだけれど、吉田篤弘さんの「おれ」は、小西康陽さんの「おれ」と同じくらい違和感があった。お二人とも「僕」の人のイメージ。吉田篤弘さんは『波』2月号のエッセイに本来の自分の一人称は「おれ」だと書いている。
これからマックのコーヒーを飲むと『ソラシド』のことを思い出すのかもしれない。