この連休、春が一段とギアをあげてきた感じがする。道を歩けば、名前もよく知らない色とりどりの花が目に飛び込んでくる。小山清の庭に咲いていたというレンギョウだけはわかる(調べたから)。ネット上には、みながこれみよがしにアップしている花の写真があふれていて、この季節はいつも高階杞一の「春のスイッチ」を思い浮かべる。
春のスイッチ 春になったら 花が いっせいにひらく どこかで 誰かが ポンと スイッチを入れたみたいに ぼくにも こんなスイッチ あるのかなあ 長い冬が過ぎ いっせいに ぼくのひらくような日が いつか ぼくにも くるのかなあ
と、村上さんだったら答えるかもしれないなあ。
昼間いい天気だったので、散歩のついでに、コーヒーやドーナツやおにぎりなどを買って、公園でくつろぐ。たまたま寄ったコンビニがおにぎり100円セールをやっていて、こういうときは、食べたいものよりも、差額が大きくてお得感があるものを優先してしまう自分がつくづく哀しい。小一時間本を読み、スーパーで食料を買い、帰って千秋楽を見る。春キャベツがおいしい。夜中にトイレに起きたとき、足が冷たくて、いちいち靴下をはかないと行けなかったのに、ちょっと前から素足で大丈夫になった。私の春のスイッチは足の裏にあるのだろうか。