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ヨムヨムエブリデイ

第2図書係補佐

ゆうべ遅くにアパートの管理会社から、お宅の階下の部屋の天井から水漏れがあるとの苦情があったのだが、何か変ったことはないかと電話が入った。特にないと答えると、とりあえず明日様子を見に行かせてとのこと。漏られてる部屋の人はたまらんだろうな。急遽休みをもらい待機中である。まあこういう状況で物事がチャッチャ進むということは経験上皆無で、午前中には伺いますといいながら、なかなか来ない業者を待っているところ。落ち着かない。
ピース又吉がむさぼり読む新潮文庫20冊」フェア展開中の又吉直樹『第2図書係補佐』を今頃になって読んでいる。ずいぶん前に話題になったときに読みそびれていたのを、たまたま「ブ」で見つけたので。書評ではなくその本にまつわる思い出を綴ったもので、肝心の本はそれぞれのエッセイのラスト数行でちょこっと触れる程度のものが多い。でもそれがなぜか楽しい。
映画に関するコラムをまとめた山田稔の『シネマのある風景』(みすず書房)のあとがきに、ご本人が「身辺雑記のなかにちょっと映画が出てくる程度」とやや自嘲気味に書いているが、映画のあとの余韻にひたりながら立ち飲みのビアホールでスタウトを一杯飲む、なんてシーンがでてくると意味もなく嬉しくなってしまう。中野翠『歌舞伎のぐるりノート』(ちくま新書)もそんなテイストの一冊で、歌舞伎シロートの自分もおもしろく読んだ。
やはり私はこの身辺雑記のなかに本や映画や音楽が溶け込んでいる話というのを読むのが大好きなんだと思う。だから人の日記が好きなんだ。日記バンザイ!ていうか、まだ業者来ないんですけど。そして本日2回目のあまちゃん。ジャンプ!