まだ体調は完全ではなく、夜はドラマを見たり、岡崎武志『女子の古本屋』の扉の女の子のようにフトンのなかで本を読んでいたらいつのまにか眠っているという日が続いている。
この体勢で読むには、軽くてちいさい文庫本がいちばん。スピンの付いた新潮文庫なら申し分なし。スピンが顔に垂れてこないように向こう側にしてね。ポプラ社の『諸国物語』（定価：6,930円 寸法235×175ｍｍ 厚さ7ｃｍ ページ数：1152頁)なんかをこの体勢で読んだら、肋骨折れるよ。『家庭画報』もつらいよ。
『女子の古本屋』はソフトカバーで薄いのでフトン読みにぴったり。『ちくま』連載時にいいなと思っていた「ベルリン・ブックス」が収録されていないのがちょっと残念だった。この本に出てくる方たちの行動力のすごさに圧倒される。波乱万丈で「ドキュメント女ののど自慢」みたいだ。
