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ヨムヨムエブリデイ

ニャニャのいる日々

え、なんで今ごろ?という感じだが、木下古栗が(きのしたふるくり)だっていうのを先日知ったばかり。ずっと(きのしたこぐり)かと思っていた。伊藤計劃の本は『虐殺器官』と『ハーモニー』を読んだことがあるが、それを読んでもなお伊藤計劃は(いとうけいニャニャ)のままだった。「劃」の読み方がわからないから。検索すれば一発でわかるだろうし、本の奥付の©の後にたいていローマ字で名前が記載されるのでそっちを見てもいいのだが、特に困るわけでもないしなんとなく(いとうけいニャニャ)のままズルズルきてしまったところ、ネット巡回中に(いとうけいかく)というのが強引に目に飛び込んできて、もう(いとうけいニャニャ)には戻れなくなってしまった。伊藤計劃は(いとうけいかく)だ。事故みたいなものだった。ニャニャがどっか行って、寂しい。
しかし心配しなくても、栩木伸明はまだ(ニャニャきのぶあき)だし、岸田國士は(きしだニャニャ)で、巖谷國士などはなんだか全体的に(ニャニャニャニャニャ)だ。いわや?いわたに?ガスボンベ? この一億総検索の時代にニャニャの存在はとても贅沢だと思う。あえてニャニャはニャニャのままでいて欲しい。ニャニャを大切にしよう。


古本の上級者はなぜかみな詩集が好き、というイメージがあって、自分も折にふれてちょっとずつ読むようになった。図書館の新刊コーナーで目にとまったこの2冊を借りた。

初心者にはどちらも面白い。岩波文庫から刊行予定の『辻征夫詩集』も楽しみにしている。