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ヨムヨムエブリデイ

小確幸

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)■行き帰りに、イタリアのカフカと称されるブッツァーティ 『神を見た犬』(光文社古典新訳文庫)を読む。半分ぐらいは既読のものだけど、ブッツァーティを文庫で読めるのがうれしい。『考える人』の短篇小説特集で豊崎由美さんが選んでいた「バリヴェルナ荘の崩壊」が入っていないのがちょっと残念。
岡尾美代子 『Land Land Land 旅するAtoZ』 あの写真入りの本がどんなふうに文庫になっているのか気になってチェックする。いい感じ。穂村弘の解説。今月のちくま文庫の新刊の帯の色はどれも紫色なのに、岡尾さんのだけ黄色なの。別に意味はないのだろうけど気になる。
■新書コーナーで中野翠斎藤佑樹くんと日本人』(文春新書)が目にはいる。ブームになる前からサンデー毎日の「満月雑記帳」でハンカチ王子のファンであることを書かれていたが、こんな本まで出しちゃうとは。
■いつも行くブックオフに、古井由吉『槿』(福武書店)の函入りがあって惹かれたが、文庫を持ってるし、今さらかさばる函入りを買っても邪魔になるだけよねえと買わずに帰ったところ、沢木耕太郎 『246』に愛読書としてその函入りの『槿』のイラストがバーンと載っていた。それを見たらもう欲しくて居ても立ってもいられなくなった。でもその時買い逃した本は、次に行った時にはたいてい売れちゃってるのよねと、あきらめ気味で行ったら、うおー、まだあったよ! たった105円で。こんなにうれしかったのは久しぶり。