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ヨムヨムエブリデイ

今日はここまで

八月後半は、夏休みシフトや台風の影響による大雨などでドタバタしているうちに終わってしまった。九月に入り暑さも忙しさも落ち着いてきて一息つく。
仕事終わり、気持ちに余裕があると書店に寄り何か文庫を一冊買って帰りたくなる。単行本ではなく気軽に買える文庫を一冊だけ。それがいいのだ。
中上健次『異族』(講談社文芸文庫)税込3850円、ムリムリムリムリとても気軽には買えない。スティーヴン・キング『死者は噓をつかない』(文春文庫)キング先生の文春文庫なんて極上の暇つぶしじゃないかと思うもこの厚さで税込1650円、うーん「気軽」を超えている。私の思う「気軽」は500~600円。今の時代少なくなってきているけれども。
サーッと流していると何ヶ月前かの新潮文庫の新刊石田千『あめりかむら』が目にとまる。帯に「一穂ミチ激賞!!」とある。2011年の本が今頃文庫化したのは一穂ミチ効果? 芥川賞候補の表題作と第1回古本小説大賞の「大踏切書店のこと」を含む5編収録。古本小説大賞懐かしいな。税込価格605円、ぴったんこではないですか。さらにSano Yuichiによるカジュアルなカバー装画が気軽感にふさわしい。これにしよう。薄い文庫を一冊買っただけで、気分の良い帰り道。

夕飯、入浴を済ませて『ボイス4 112の奇跡』を見る。ボイスは、チャン・ヒョクの出演した1が一番面白くて、2、3にいくほどグダグダになり、日本を舞台にした3なんてもうラストは収拾がつかなくなっていたのだが、懲りずに4を。相変わらずエグい。1話30分のドラマを一気見したいのを我慢して毎晩2つか3つずつ見る楽しさといったら。오늘은 여기까지 (オヌルン ヨギカジ)。←これは映画の『ビューティーインサイド』を見て覚えた言葉。