盆休みは実家に帰り、後半台風が来そうというので早めに戻ってきた。帰省のお伴は有栖川有栖, 北村薫編『清張の迷宮 松本清張傑作短編セレクション』(文春文庫)。16日17日は出勤日で世間が連休中だから地獄の忙しさを覚悟していたのだけれど、台風の影響か、珍しくゆーっくり。電車はガラガラだし、毎日こうだったらいいのになあ。と思ったのは一瞬で、今日から容赦なくまたいつもの慌ただしい生活が始まってしまった。休みは儚い。
朝からバッタバタ。やっと交代で昼休み。いつもと同じおにぎり二個と差入れのリポビタンDを流し込み、クラリッセ・リスペクトルのわかるようなわからんようなかっこいい短編を二つばかり読んだだけで休憩終了。休み明けでおやつタイムの銘菓がてんこ盛りなのがありがたい。江國香織のエッセイ集『旅ドロップ』の中の「ポケットから出現するもの」に、帰宅した江國さんの夫のポケットから職場でもらった誰かからのおみやげのお菓子が出てくるのを楽しみにしているというような話があった。日頃「俺甘いの苦手で」と言っている同僚が、通勤鞄におみやげのお菓子を入れていたので、ははん、きっと誰かにあげるんだな、おみやげのリレーだなと微笑ましく思った。
ようやく一日を終えた帰り、雨に降られる。帰宅後、昨日作っておいたカレーとポテサラと白くまアイスを食べて一息ついた。
奈倉有里『文化の脱走兵』(講談社)、百瀬文『なめらかな人』(講談社)を読んだ。よかったー。