柴崎友香『帰れない探偵』 多和田葉子『研修生』 谷崎由依『百日と無限の夜』 佐藤正午『熟柿』 パク・ソルメ『影犬は時間の約束を破らない』 笠間直穂子『山影の町から』 金原ひとみ『踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君』 佐藤雅彦『作り方を作る』 小川公代『ゆっくり歩く』 小田真規子 スケラッコ(イラスト)『昼12時のお弁当研究所』
『研修生』これまでの多和田葉子の小説でいちばん自分に近付いてきてくれた作品。
『百日と無限の夜』今年最後に読んだ小説。読み終えた勢いと余韻で10冊入り。
『影犬は時間の約束を破らない』訳者の斎藤真理子さんが「あとがき」に書いているように「パク・ソルメが散歩している限り、私たちには今後もエネルギーがチャージされそう」だ。散歩とコーヒー。冬眠ガイドをやりたい。
『踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君』冒頭に新聞掲載で話題になった〈「母」というペルソナ〉が置かれ、それ以降は、掌編小説とエッセイが区別なくデビューからきっちり時系列に並んでいる構成がよかった。
『昼12時のお弁当研究所』は『23時のおつまみ研究所』『午前7時の朝ごはん研究所』のシリーズが好きなので、楽しみにしていた。実験、というか検証が面白い。
一月のつぎに十二月がきたような、あっという間の一年でした。半分は小説から、半分はそれ以外から選びました。