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ヨムヨムエブリデイ

蘇える勤労

8月の終りの勤務中だった。母が倒れて救急車で運ばれたからすぐに帰ってくるようにとの連絡が入る。容態を尋ねると、まだ詳しいことはわからないとのことで、そういえば最近忙しいと言ってたから、過労と暑さでダウンしたのだろうぐらいに軽く考えていた。
とりあえず支度して実家まで帰り病院に行くと、意外に元気で安心したが、心電図に異状が見られるので数日入院して様子をみることになった。煩雑な入院手続きを済ませ、弁当を買い実家に戻ったのが夕方。弁当を食べ終わり一息ついていると、致死性の不整脈の発作が起きてヤバいのですぐ来てくれと電話があり再び病院へ。ICUに移されていた。何度か心臓が止まったが、心臓マッサージでこちらに戻ってきてくれたとのこと。容態が落ち着いたので実家に戻るが、深夜1時頃にまたヤバいから来てくれと呼び出され、その時も同様に持ち直し、実家に戻る。
ようやくウトウトしてきた明け方の5時頃、またまた病院からヤバいから来てくれの電話。さすがに3度目ともなると、ああ、もうこれでダメなのかもなあと思った。持病もなく元気な人だったけれど、別れはこんなふうに突然やってくるものなんだなあ。うすピンク色の朝焼けが広がる空の下、まだ交通量の少ない道路を病院へと飛ばしながら、不思議と気持ちは凪いでいた。

しかし、治療がうまくいって、母は回復。先月中旬に無事退院した。なにしろ死にかけた人なので、時々顔を見に帰っているが、モリモリ食欲もあり、前よりもパワーアップした感じだ。なによりも生きているだけでありがたい。その頃たまたま読んでいた岩内章太郎『星になっても』が沁みた。

やっと、自分の生活のペースが戻ってきたので、この間の連休は、友人のいる博多へ行ってきた。楽しかった。良い季節。足をケガしてから初めての遠出。