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ヨムヨムエブリデイ

食のエッセイ

もう11月。今年もあと2ヶ月か。今日は職場でお昼の弁当が支給される日だった。いかなるときも私はうなぎ一択で、うなぎ!うなぎ!とうなぎコールをいくらしても、約1割いるうなぎ嫌いの同僚たちと折り合いがつかず、結局お高級なのり弁に。ふだん食べるホカ弁の3倍ほどの値段ののり弁を大変おいしく完食したが、よーし午後から仕事頑張るぞ!とは、全く、ならない。それとこれとは別だ。

カバンの中に食に関するエッセイ集が一冊入っていると安心である。疲れていてガッツリ集中して何かを読む気になれないときも、食のエッセイならなんとな~くページをめくって何ページか読んで一息つける。ここ数ヶ月は、そんなふうにして、平野紗季子『ショートケーキは背中から』、平松洋子『酔いどれ卵とワイン』、阿川佐和子『レシピの役には立ちません』、久住昌之『これ喰ってシメ!』、東海林さだお『カレーライスの丸かじり』(なんと最後の丸かじり)などをむしゃむしゃ読んできた。

今は、小山田浩子『小さい午餐』である。これはWEB「考える人」に連載されていたとき毎月すごく楽しみに読んでいたのに、内容をほとんど覚えていなかった。たった4~5年前のことなのに。
著者が「改行が多ければ多いほどいい、改行の際は1行空けたりするとなおよいとされているらしいWEBメディアの文章であるにもかかわらずあまり改行を入れない私の書き方のままで進めてもらえた」(p.5)と書いているように、パッと本を開くとほとんど改行がなく文字が端から端までみっちり詰まっている。改行だらけの東海林さだおがスフレだとしたら、小山田浩子の本はずっしり重たいシュトーレンのよう。一編読むと、次も読みたい、また次も読みたいとクセになり、軽く息抜きに読むはずだったこのエッセイ集に引き込まれ、ずいぶん夢中になって読み終えていた。食をテーマにした他のエッセイ集とは一味ちがう。むさしの若鶏むすびと呉のクリームパイ食べたい!