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ヨムヨムエブリデイ

つれづれノート

今週の楽しみは、夜帰ってから1日1話ずつ見る『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』と、メイ・サートン『終盤戦 79歳の日記』(みすず書房)だった。アストリッドとラファエルは、漢方でいったら実証タイプのラファエルと虚証タイプのアストリッドのコンビがよくてハマった。『終盤戦 79歳の日記』は、メイ・サートンの8冊ある日記シリーズのうちの6冊目で、翻訳されるのは7冊目。タイミングよく、ちょうど5月から始まっている。

  • Journal of a Solitude (1973)→『独り居の日記』
  • The House by the Sea (1977)→『海辺の家』
  • Recovering: A Journal (1980)→『回復まで』
  • At Seventy: A Journal (1984)→『70歳の日記』
  • After the Stroke (1988)→『74歳の日記』
  • Endgame: A Journal of the Seventy-Ninth Year (1992)→『終盤戦79歳の日記』
  • Encore: A Journal of the Eightieth Year (1993) 未訳
  • At Eighty-Two (1996)→『82歳の日記』

最後の『82歳の日記』を先に読んでいるので、武田百合子の『富士日記』上・中・下の下巻を先に読んじゃったような感じだが、それ以外は順番に読んできた。残すはあと1冊(80歳の日記)のみ。また何年か後に読めるかな。


作家を作った言葉〔第17回〕滝口悠生 | 小説丸に、滝口悠生さんが、銀色夏生つれづれノート』について書いている。小学生の頃に『つれづれノート』を読み、本に書かれた他人の言葉に共感するという経験を初めてしたという話。え、滝口悠生銀色夏生を?と意外だった。滝口さんは『つれづれノート』シリーズをもう久しく手にしてはいないそうだが、私はまだしつこく新刊がでたら読み続けている。子供の頃から30年ぐらい。途中で嫌になったり、最近は「新しいこと始めてもどうせすぐ飽きちゃうんでしょ」とか「また庭の話かよ!」とか読んでいてイライラすることの方が多いのだけれど、そういうのも含めて続く限り読み続けるんじゃないかと思う。