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ヨムヨムエブリデイ

美食日記

長かった一週間がやっと終わる。退勤後知人たちと焼肉屋へ。モリモリ食べてちょっと元気でた。
ク・ビョンモ『破果』(小山内園子訳、岩波書店)を読んだ。65歳の女殺し屋の話。おもろかったー。でも、この本の帯の惹句「ノワール×おばあちゃん?!」はどうなの。
奥付を見ると、印刷・精興社だが、精興社書体ではない。「さ」とか「き」や「ま」の特徴から文游明朝体かなと思った(たぶん)。昔は、明朝体とゴシック体ぐらいしかわからなかったのに、興味がでてくると、だんだん細かく区別がつくようになってくるのが楽しい。区別がつくようになると、こんなに違うのになんで今まで区別がつかなかったのか不思議だ。

先月号から始まった「波」の筒井康隆「老耄美食日記」の美食っぷりがすごい(毎日万単位)。筒井夫妻は、スーパーの3倍ポイントデーや火曜市などとは無縁の生活だろう。鼻につくとかイラッとするを通り越して痛快。目が離せない。

他に読んだ本。黒川創『彼女のことを知っている』、山崎佳代子『ドナウ、小さな水の旅』、沢野ひとし『ジジイの台所』。『破果』がよかったので、もう一冊翻訳されているク・ビョンモの『四隣人の食卓』も読みたい。