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ヨムヨムエブリデイ

えんびフライ

午後半休。ランチのことを考える暇なく仕事を終えいそいそと退勤。おまけに明日は、同僚が発熱でドタ休した際、恩着せがましく出勤してやった日の代休をもらえたので、気分的にゆったりしている。ランチはとんかつにする。いつものヒレカツ定食と迷い、ヒレカツとエビフライがセットになったのを注文。三浦哲郎の「盆土産」に、揚げたてのエビフライは、口の中で「しゃおっ」という音をたてると書かれていたが、確かに、しゃおっ、だな。いちいち頭の中で「しゃおっ」と文字にしながらヒレカツを頬張り、キャベツの千切り、味噌汁、ごはんを挟み、「しゃおっ」とエビフライを頬張る。おいしかったー。

腹ごなしに買物をしてから食後のコーヒーを飲み、しばし読書。このところ忙しくてちょこちょこ読めるエッセイ的なものばかり読んでいる。穂村弘『短歌のガチャポン』、東直子『レモン石鹸泡立てる』、酒井順子『女人京都』、伊野孝行×南伸坊『いい絵だな』など。
『レモン石鹸泡立てる』はちょっと古めの本が取り上げられていて、かえって新鮮だった。先日、目黒考二大森望の『読むのが怖い!Z』をぱらぱら読み返した。2008年から2012年の本が俎上にのせられていて、読んでいない本がたくさんあった。そんな何年も前に話題になり、えっ、なんでそれを今ごろ?みたいな中途半端に時代遅れの本を文庫で読む楽しさは格別だから、古本屋やブックオフめぐりがますます楽しみに。

書店を覗き、新しい文芸誌や新刊をチェックしてから、毎年特別おいしいわけではないのだけれど、とりあえず一度は食べておきたいヨロイヅカ式ドーナツを買い、スーパーで食料を買い込み帰宅。