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ヨムヨムエブリデイ

仕事納め

朝の電車がガラガラ。ゆったり座って本が読めた。毎日こうだといいのだけれど。ポケット本は高田大介『まほり(下)』。近頃読んでいて一番楽しいのは国産のエンタメ小説で、何周か回ってまた戻ってきた感じ。仕事は半日で終わり。ようやく仕事納め。配られた寿司折や菓子や果物を提げて退勤。午前中の仕事の処理にてこずって時間が下がったのでハラペコで、何か食べて帰ろうかなと考えていたところ、帰り道が一緒になった同僚のNさんとK君からお蕎麦を食べに行かない?と誘われ便乗する。天ぷらそば。おつゆが染みわたる。よいお年をと言い合い解散。その後コーヒーを飲んで帰る。夕食はもらった折詰めの寿司やりんご。帰省の準備。あとは寝るだけとなってイノハラカズエ『松江日乗 古本屋差し入れ日記』(ハーベスト出版)をの~んびり読む。古本屋さんの日記だけど、本の話はちょっとで、お客さんからの差し入れが毎日記される。
例えば2016年12月31日の差し入れ。

イツコさんより、ぎんなんの揚げ菓子。
トノダ氏よりお歳暮とおぼしきハム二種。
ルリコさんからは、あじのお刺身と年越しセット(紅白なます、飾り切りにしたかまぼこ、梅人参があしらわれた煮しめ)。
昨日今日のいただきもので幸せな年越しをする。    (p.47)

日々の差し入れが、西村賢太の日乗の晩酌メニューのようにクセになる。
今年は、古書現世の向井さんの『早稲田古本劇場』(本の雑誌社)を読めたのもめちゃ嬉しかった。こちらは、キャラが濃すぎる、創作したんじゃないかと疑うくらいクセが強い客が次から次へと差し入れられてくるので目が離せなかった。