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ヨムヨムエブリデイ

めまいの前兆

休み。疲れやストレスがたまるとたまーに起きるめまいの発作の前兆のような感じがするので、薬を飲んで部屋で一日ゆっくりする。この暑さのせいもあるのかもしれない。

昨年だったか、コロナワクチンの予約が取れないとしょんぼりしていた一人暮らしの老婦人とたまたま知り合い、予約を取ってあげてから仲良くなった。その老婦人が昨日職場を訪ねてきて、携帯電話(ガラケー)が壊れたみたいだから、携帯ショップに行く前にちょっとみてくれない?もしかしたら変なところ押しちゃっただけかもしれないから、と言う。朝、auを使っている同僚が通信障害でまったく使えないとぼやいていたので、もしかしてau?と訊くと、そうだという。auの通信障害の件を伝えると、壊れたわけじゃないのねと安心されていた。あとはどれくらいかかるかわからないけど、auが復旧するのを待つしかないですねと言うと、原因がわかったのでよかった、ありがとうとニコニコして帰っていかれた。
ここで、こないだ読んだばかりのルシア・ベルリンの短篇「友人」を思い出してしまった。知り合った老夫婦をケアして有頂天になっていた主人公が実は……というオチのある話で、まあ自分にも、困った人に親切にしているオレに酔っているようなところがあるよな、と思う。決して、酔うためにしているわけではないが、結果的に。

早見和真『八月の母』(KADOKAWA)を一気に読んだ。ふぅー。早見和真は今月新潮文庫入りした『あの夏の正解』で新潮文庫2冊目。ご本人が次のようにツイートしていた。

興味のない方にはまったくないことだと思いますが、新潮文庫って1冊目は問答無用で背表紙が白で、2冊目から自分で色を選べるんです。悩むことなく、僕が最初に憧れた方と同じ色を選びました。ちなみに次の重版から『イノセント・デイズ』もオレンジ色になるそうです。

最初に憧れた沢木耕太郎と同じオレンジ色。辻村深月は好きなドラえもんの色だし、こういう内幕を知るの楽しい。