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ヨムヨムエブリデイ

シリーズもの再び

ブルーマンデー。湿気になけなしのやる気を奪われる。フローリングワイパーがべたついて滑らない。

『捜査線上の夕映え』を読み終える。「シリーズものは最新作を読め」という北上次郎の主張を知ってから、シリーズものを読む順番とかを以前ほど気にしなくなった。『捜査線上の夕映え』は火村シリーズの最新長編。読後にシリーズの作品リストを眺めながら、これ読んだこれ読んでないとチェックしていたら、このすぐ前の長編『狩人の悪夢』と『鍵の掛かった男』を読んでいないことがわかった。そうそう『鍵の掛かった男』は分厚さにひるんで保留にしていたのだった。検索の途中、火村シリーズがすぐれたシリーズ大衆小説に贈られる吉川英治文庫賞を受賞していることを知った。2016年から設けられた賞で、他に今野敏 「隠蔽捜査」シリーズ、小野不由美十二国記」シリーズなども受賞している。

もうひとつ、S・J・ローザン『南の子供たち』(創元推理文庫)を読んで、リディア&ビルシリーズを最初から読みたいと思った。やはり読後に作品リストを見ていると、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞長編賞を受賞した『冬そして夜』を一冊読んだきり。どうしてこんな超有名なシリーズを読まずにきてしまったのか。同じ朝倉めぐみカバーつながりのウィンズロウのニール・ケアリーシリーズやドーソンのジェリシリーズなんかにはハマりまくっていたのに。でもこれから読める楽しみがある。昔の自分、読まないでいてくれてありがとう。過去作はほとんど品切れのようなので、ブックオフや古本屋で見つけるか、図書館から借りてくるか。リストを順番にメモしていく。こういう本まわりの地味な作業をちまちまやってるときがいちばん楽しいなあと思う。