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ヨムヨムエブリデイ

マッチング

久しぶりに気持ちのよい晴天。通勤本のアン・タイラー『この道の先に、いつもの赤毛』(早川書房)がじわじわ面白い。近ごろ読む本読む本10点!10点!10点!10点! 10点じゃなくても10点!10点!10点!10点!だ。
午前中バタバタして、クラリッセ・リスペクトルのように、げっそり頬がこける。昼休み、ずいぶん寂しくなってきたお土産のおやつコーナーから釣鐘まんじゅうを選ぶ。これ、前に遠田潤子『緑陰深きところ』を読んでから、食べたかったやつだ。アン・タイラーの本と一緒に 鞄に入れていた南木佳士のエッセイ集『猫に教わる』(文藝春秋)を何篇か読みながらひと息つく。釣鐘まんじゅう、おいしい。帰りに、本屋で「ダ・ヴィンチ」6月号をパラパラ立ち読みしていたら、「4人のブックウォッチャー」(これは必ずチェックする)のコーナーで関取花さんが『この道の先に、いつもの赤毛』と『猫に教わる』の2冊を取り上げていた。たまたまここ何日か鞄に入れて読んでいる2冊と同じで、だから何?と言われればそれまでなのだけれど、こんなにたくさんの本があるなかで、めっちゃマッチング!と嬉しくなった。帰路は『この道の先に、いつもの赤毛』の続き。先週入れたままだった博多通りもんが鞄のなかでぺったんこになっていた。