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ヨムヨムエブリデイ

2021年の10冊

『小説』増田みず子(田畑書店)
『ブラック・チェンバー・ミュージック』阿部和重毎日新聞出版
『ルーティーンズ』長嶋有講談社
『別の人』カン・ファギル(小山内園子訳、エトセトラブックス)
『女ふたり、暮らしています。』キムハナ、ファンソヌ(清水知佐子訳、CCCメディアハウス)
『わたしが行ったさびしい町』 松浦寿輝(新潮社)
『考えの整頓 ベンチの足』 佐藤雅彦暮しの手帖社
『自分で名付ける』松田青子(集英社
『並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし』 渡辺優(ホーム社
多田尋子の作品全部


増田みず子およそ20年ぶりの小説。夏に出たエッセイ集『理系的』を読み、またこの『小説』を読み返した。内容は同じことの繰り返しなのだけれど、なぜか面白い。最後とはいわずに次のも待ってます。田畑書店大好き。/阿部和重の新刊は、夏の新規感染者数爆発やオリンピックでゴタゴタしている最中に読み、そのゴタゴタ感と内容があいまって強く印象に残っている。ピンクのいかす装丁。/なんだかんだいって毎年選んでいる長嶋有。だって好きなんだもん。グリーンのいかす装丁。/『別の人』しんどかったー。/しんどさの後に吹く軽やかな風。/『わたしが行ったさびしい町』休憩時間に1、2編ずつ読むのが待ち遠しくてたまらなかった。/佐藤雅彦のこのシリーズの大ファン。目からウロコ。/無痛分娩バンザイ!/面白いエッセイは好きだが、面白くしようしようとしているのは苦手。渡辺優のエッセイは、その自分基準のギリギリのところで面白かった。/数年前からハマッている多田尋子。最後に残っていた単行本をとうとう読んでしまった。


■今年も愉快に本を読めました。穂村弘のように、私も諸星大二郎読んでどら焼き食ってればそれだけで幸せなタイプです。つい話題の新刊に手が伸びがちですが、古いものもどしどし読んでいきたいです。来年も楽しく本を読めますように。あと、30分に1度やめてえと思っている仕事が、3日に1度ぐらいになるといいのですが。