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ヨムヨムエブリデイ

別の人

9月最終日。23日の代休で休み。曇り。台風が接近中で、上陸はしないようだが今夜から明日にかけて風雨の予報。休みが明日だったらよかったのに。疲労が蓄積していて9時頃やっと起きる。ホットサンドとコーヒーの朝食を摂り、洗濯などを済ませ、食料は昨夜たっぷり買って帰ったし、あとは本読んだり、見逃し配信や動画を見たりのバラ色の休日。今日は誰ともしゃべらなくていい。

諸隈元『人生ミスっても自殺しないで、旅』(晶文社)を読む。文章がまわりくどくて、めんどくさくて読みにくいし、美女だ、バスタブだ、自慰だっていちいちうるさいし、隙があれば登場するヴィトゲンシュタインについて知識も興味もないけれど、なぜかスルスルとページが進み、読み終えた時には自分も一緒に長い旅を終えたような気分だった(疲れたー)。めんどくささの質が自分と似ているからかもしれない。この本、ハンディなサイズのわりに424ページもあるのに驚いたが、本文用紙の手触りがトゥルトゥルで、絲山秋子の『御社のチャラ男』ぽいぞと思ったら、やはりブックデザイン祖父江慎根本匠(コズフィッシュ)だ。その直後に読んだ田中真知『旅立つには最高の日』(三省堂)がものすごく正統派という感じがした。
次に読んだのがカン・ファギル『別の人』(小山内園子訳、エトセトラブックス)。性暴力をテーマに描かれていて、つらさと、苦しさと、痛さと、しんどさのナイアガラや~みたいな内容だが、ページを繰るのをやめられず一気に読む。つれえな。でもいま読めてよかった。

夜、ずっと見逃していた韓国映画の『The Witch/魔女』を見る。面白かった。
いつの間にか、日が暮れるのがずいぶん早くなっている。