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ヨムヨムエブリデイ

MUGO・ん

国の中央のほうのグダグダが、我々末端の現場にまで及んできて、毎日グダグダが加速している。何をどうしたらここまでグダグダになるのだろう。

疲れ果てた帰路、前を歩いている女性に抱っこされた赤ちゃんと肩越しに目が合う。じーっと顔を見つめてくるので、ニッと笑いかけると、満面の笑みを返してくれた。こちらはマスクをしていて、目しか出ていないのに。親しい友人から、どんなときも目は笑ってないよねとか、目が死んでるとか、目が空洞とか散々言われてきたが、案外、目だけで通じるものなんだーと嬉しい。笑いかけると笑ってくれるを何度かやっているうちに、道が分かれ、母子がだんだん遠ざかって行った。軽く手を振る。

松浦寿輝『わたしが行ったさびしい町』を読んだ。松浦寿輝は何冊か読んできたが、なんとなく、鼻につくとか、いけ好かないとか、しゃらくさいというイメージ(すみません)があり敬遠していたのだが、これはよかった。朝と昼休みと帰りに1、2篇ずつ読むのが待ち遠しくてたまらなかった。読み終え、もっと寿輝を!となって、巻末の広告に載っていた『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』を読み、『BB/PP』を読んだ。ひさびさの掘り返し読み。楽しい。
最近他に読んだ本。朝吹真理子『だいちょうことばめぐり』、小林聡美『わたしの、本のある日々』、『図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記』、岸政彦・柴崎友香『大阪』、千早茜『しつこくわるい食べもの』、ジュリア・フィリップス『消失の惑星』など。いかにも自分の好みそうな本ばかりで、自分が自分の鼻につく。

夕飯を食べながら流していた三島賞・山周賞記者会見で、しゃべる江國さんと未映子を見られた。ナマ乗代雄介まで。未映子の話のうまさが光っていた。
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