今、春陽堂書店から初期の作品集が復刊されている黒川創の本のなかで一番好きな小説。読んだ時期がよかったのか、その時の自分に悲しいほどしっくりきて大切な本となった。旅行鞄に入れて京都を旅した。
昨日の嵐が嘘のように晴れる。洗濯物を干したあと、ベランダでコーヒー片手に青空を見上げながら、ぼーっとしているときにふと、好きな文庫のことをブログに書いてみようかなと思いつく。自分の本棚にささっている、特に珍しくもない大好きな文庫について。すぐに飽きてやめちゃうかもしれないが、思い立ったが吉日で、さっそく始めてしまった。
この『明るい夜』のエピグラフに、
何事にも始まりというものがなければならず、その始まりはもっと前からあった何かとつながっておらねばならん。
サンチョ・パンサ(ただし、メアリー・シェリーの記憶による)
とあるのだが、まさに一冊目の文庫本にぴったりではないですか。気が向いたときにぼちぼち更新していこうと(今は)思っています。