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ヨムヨムエブリデイ

年末

毎年30日が仕事納めだが、今年は29日まで。明日出れば5日間の休み。
リモートワークになるわけでもなく、これまでと変わらずずっと毎日同じ時間に出勤して働いていたので、今年が特別な年だという気は全然しない。ただ、春頃に、書店や図書館が閉まっていたときは、かなり参った。家の積読本が片付いていいじゃないとか、ネットで買えばいいじゃないとも思うのだが、仕事終わりにふらりと書店に寄り、雑誌を見たり、新刊コーナーを冷やかしたり、背表紙を眺めたりする時間にどれだけ助けられていたか改めて知った。

昼休み、銀行のATMはものすごい人。夕飯は昨夜の残りのおでん。味がしみしみでおいしい。酒飲みの友人は、おでんは飯のおかずにならないと文句を言うが、しょっぱい味が付いていれば、焼きそばもお好み焼きも何でもおかずになる。
この間の日曜日に、年賀状を済ませてしまったので、あとはもうこたつでぐだぐだ読書とドラマ三昧だ。堪えられんな。TVerの「孤独のグルメ」と「ワカコ酒」の傑作選まで見てしまう。もう何度目かなので、どちらも前半の仕事パートはすっ飛ばして。日々の仕事もすっ飛ばしたい。

今年の3冊的なものが出揃ってきたが、旬の本の羅列ばかりを見ていると、文學界の「文學界書店」のような「今年の」ではない選書特集を新鮮に感じる。桐野夏生の『日没』をひゃあ怖かったーと読み終え、桐野夏生の未読のやつをもっと読みたいぞと思っていたところ、この特集に、『メタボラ』は数多い桐野夏生作品の中でも特筆すべき傑作と紹介されていて、次はこれだ!と決める。あと高城晶平の選書がイカしてる。休みに読む本を選ぶのすんごい楽しい。小確幸。いや中確幸くらい。